水より烏龍茶

日々思いついたことや考えたことを書き散らす

南極に行ってきました。

足を骨折してしまったので一週間の休暇、もとい有給消化により暇ができたのでアニメを見たり、音楽を聴いたりゆったりする時間を過ごしました。

といっても身体はだるいし少し松葉杖で動けば左足を庇う動きをしなくてはならないのでその他の部分が痛む痛む。腕もたいがいですが足を故障すると生活自体が不便になってこれはもう大変です。来週の月曜から一応出社しますとは職場に伝えているんですが早速の雨予報でどうしたものかな、となっています。(結局出社したところで事務業務は事務員さんの仕事なので基本的に入る余地はないのです)

 

※ここから先、ネタバレなど普通に気にせず書きますのでまだ見てない人とかはやめておいたほうがいいです。

 

 

 

さて、そんな近況で全方向で迷惑をかけたり、自己嫌悪に陥ったりしているこの頃ですが、そうはいっても時間を持て余しておりましたので当時より話題になっていた「宇宙よりも遠い場所」をdアニメストアにて一挙見しました。

話題になってるときになんで見ないか、いつも自分も不思議なんですが急に熱が冷めるんです。良いものだと分かっていてもなんとなく食指が向かないといいますか。

「オタクだから流行りものには手を出さない」といつもは言ってるんですが別に流行りものが特別嫌いってわけでもないんですよね。まあここら辺は別にどうでもいいんですけど。

 

全部通して見た正直な感想は「あー、こんなもんか」という感じ。正直な感想と言いつつ超反感を買いそうな書き方をしてるあたり「陰の者」だなと自分でも思いますが。ハードル上げたのはみんなでしょ!

 

掛け値なしにいい話だ!と思いました。女子高生(というより日本人気質という感じでしたが)が一歩踏み出す、誰かに寄りかかるんじゃなくて自分の足で仲間と一歩、踏み出してやり切る。強い意志の話っていうのはそれだけでスゲーってなります。誰でもできることだけど誰でもできるわけじゃないので。

他のとこの感想とか考察とか見てない正直な状態で今こうやって書いてるんですけど、なんか別次元の人間たちのお話だなってなっちゃいました。

自分でも感動した!の分類をしてないからイマイチ傾向はわかってないんですけど、あまりにも自分とかけ離れた人の話ってピンとこないじゃないですか。ああいう感じだと思います。でもいい話だって思います。

すごくするーっと抜けていっちゃったというか、個人的なピークは5話の「またね」が流れ始めたとき(めぐっちゃんの心情が少しわかったからかもしれない)と12話。12話はこの話のメインテーマに対するアンサーだったし持っていかれるのは当然っちゃ当然なんですけど…。

 

強く意思を持った人間が何かを成し遂げること、葛藤して、自問自答して時には衝突して。そういうあがきが無為にならないで成果として結実したり、成長したなって感じるところに自分はすごいって思って心を動かされる。自分の心の動きとしてはざっくりそういう感じで。

テンポよく収めた、という意味ではよりもい全13話、すごくキッチリまとめてきたなと思うし作品としてはオススメできるけど自分の琴線的にはちょっとズレてたかなーと。というかまあいろいろ言って理由はどこにあるんだろう?と考えてきたけどちょっとわかりません。

ってかいろいろ考えたけどオタク的な「感情………」みたいなのがデフォになりすぎて「いや~いい作品だったね」で済むようなさわやかな感じがここ最近なかったのが良くないのかもしれない。ウダウダ書いてますが好きな作品です。いい大人に囲まれた女子高生がそれぞれの思いや悩み、葛藤を乗り越えて一歩踏み出して仲間として助け合い、最終的には自らの道へ戻りいつか絶対この4人で、と誓う。超良いんですよ。(ここまで読んでほんとに薄っぺらすぎて全く信用されなさそうで笑ってしまった)

 

ある程度作中で答えが提示されている作品に対しての言及ってオタクにとって難しくて。別に採点されるわけでもないから疑問提起を行うことや新たな見方を提案することが常に正しいわけでもないんだけども。

素直に良い作品だった!と言い切れる態度もオタクには必要かもしれないですね。自分でもよく言いますがウダウダ言う前にとにかく見て感じてくれ!これです。共感性が強く、そのベクトルがあったオタクには多分メッチャ刺さります。

 

共感できないキャラクターを主人公にしても人気は出ないよっつーのは、漫画を描くにしてもSSを書くにしても、何か作品を作るべきでは超重要なキャラメイクにおいては常識のセオリーです。共感って作品において超重要ファクターなんですよね。理解できないものに寄り添うことはできないので。

そういう意味で共感の猶予を持つって重要だと思います。感情になりやすいオタクはその点共感性が強いとも言えます。感受性とも置き換えられますが僕はどちらかと言うと共感性のほうがしっくりきますが…。

 

今回僕が好きになったキャラは報瀬、弓子さん。結月も好きなんですがいまいち言葉にできないのでまたいろいろ考えたいと思います。

報瀬は、このアニメの核になるキャラクターで、意志が強い。その時点ですでに好きな要素は詰まってるんですが、話の中であくまで仲間ではなく友達としてどうするべきなのかを悩んだり、考えたり、時にはムチャしたりっていうところが人間っぽくて好きなんですよね。

12話の最後のシーン、大量の未読メールにより事実をその目で見て涙を流したシーンは本当に彼女が今この瞬間まで積み上げてきたもの、鬱屈としたものからの解放でもあって、ブレイクスルーのきっかけでもあったんですよね。100万円を置いてきたのもそういうことだと思います。

 

弓子さんが好きなのはもう性癖です。ああいうタイプの人本当に好きなんです。欲を言うと作中もうちょっと弱気なところ見せてくれたら恋してましたがなんとか回避しました…。

 

挿入歌について。

「またね」が好きです。

めぐっちゃんとの絶交のシーンを過ぎて、「めっちゃ良い挿入歌だったし後で調べよ…」と思ってよく見たら「またね」って曲名で。いや~~~~~~そういうのはちょっと…。あと12話で使われたのも犯罪級すぎて、本当にダメでした。

あと、10話。すごくシンプルなタイトルで、歌詞もしっかりこの3話すべてにリンクしていて。友達に対して「またね」って言えること、もう会えないけど絶対いつかまた来るからねの「またね」の両方をしっかりと受け止められる楽曲、マジで好きです。

「ハルカトオク」も印象的なシーンで必ずと言ってかかってたので好きです。

 

なんかここまで書いてきて「評判に対して実際こんなもんかって思いましたわ~w」って言ったのオタクの見栄っ張り、大嘘やんけってなりそうですが、実際自分で書いてて思ったんですがそれくらいいろいろなものを我々に残してくれる作品だと思います。未視聴の方は是非。っつってここまで書いて未視聴の人はここから先読まないほうがいいよ!っつってるしアホじゃ~んと自分にツッコミを入れつつ締めたいと思います。

 

まだ自分の人生、旅にも出れてない、船にも乗れてないなと思うんですがこのままひきこもるのかそれともきっとまた、旅に出る。のでしょうか。

 

アニメで食らっちゃうのはそういう自分の生活とのギャップにぶん殴られることによるものなので、そういう意味じゃ食らってる間はまだまだなのかもしれないっすね。

 

以上!