「ログライン」という道のりによせて
ファーストプロットという曲を大阪の会場で聞いたとき
『いつか筆を執らなければならない』とはっきり感じました。
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初めて知ったときの感想が、俺より1個下なんだ。どうにも味気ない感想。
スポーツ選手でもそうだけど、自分と同年代の芸能人ってなんとなく意識してしまいます。が、年下ってのはまた違った印象を持つものでして。早く生まれたかどうかだけの話なんですけど、遺伝子レベルで刻み込まれた社会性というのは理性の判断にも影響を及ぼして、自分より若いのに頑張ってるなあとかすごいなあとかそういう感想を弾き出します。
初めて直接会った(目撃したが正しい)のはwhizのリリースイベント。
もともと雨宮さんのファンなので他2人に対して特別な感情は無かったんですが丁度席が前方、夏川さんと同じくらいの目線になる高さでした。当時のトラハモは夏川不憫期(それは常にかもしれないですけど…)だったため、おふざけで輪に入れてもらえないナンちゃん!みたいな自分の中で二次元のフィクションに近かったものが目の前で行われている整合性に感動したりしてたんですが、とにかく生で見た3人の中では夏川さんが一番印象に残ってて、また会いたいなと思わせる魅力に溢れてる人だなあと当時思いました。(地下アイドルっぽさがあるとか色々聞きましたが自分は地下アイドル未経験なのでイマイチわかりません…)
当時アイマスPだったのですが、ミリオンライブで杏奈を演じていることにはそこまで揺さぶられる要素ではなかったです。けど、とにかくTrySailという3人を追いかけていく中で3人という人数の中での夏川椎菜さんの立ち位置とか、あの2人との兼ね合いってどういうものだったんだろう、とかそういう視線で見ることの方が多かった気がします。オタクの余計なお世話ですね。
時をブっ飛ばしてソロ楽曲Daisy Daysの披露を目の当たりにしたり、1stシングルのグレープフルーツムーン発売など色々イベントが重なりましたがとにかくデビュー曲のグレープフルーツムーンのインパクトがすごかった。
最初にソロで聞いてたのはDaisy Daysだったので、あーこういうかわいらしいお嬢さんっぽい曲で行くのかな、なんて思ってたんですが。グレープフルーツムーン単推しおじさんになってしまいました。やくしまるえつこさんのノルニルをもうちぃと明るくしたような、でもやっぱりどこかエモくて。こんな表現の引き出しがあるんだ、と驚いた覚えがあります。
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皆さんの記憶にも新しいと思うんですが「パレイド」がリリースされた際にはファン以外の声優楽曲リスナーも震撼(していたと思う)させ、イメージや存在感を大きく広げたと思います。かくいう自分もどういう付き合い方をすればいいのかな、と腕を組んでしまう曲でした。
アニメを始めとした作品は基本的に目の前で起こる出来事は意図的かつ、意味のあること、文脈上のものなのでオタクは何事も文脈に乗せたがるのです。
声優ビジネスというのは二次アイドル界隈が盛り上がってきたあたりからそういう自己実現とか克己、成長ストーリーをなぞる様なある意味フィクション的な売り方が時代の流れ的に増えてきたんじゃないかと思いますが、それって本人的にはどうなのかなあとか思っちゃったりするわけです。
いやまあエンタメの楽しみ方なんて人それぞれなんだから勝手にすればいいじゃんってなとこなんですけどそれはそれで人間対人間でかつ、今はインターネットで簡単にコミュニケーションできちゃう時代ですし、出来る限りお互い気分よく活動してもらいたいじゃないですか。まあそういう距離感の話は宗派の問題みたいなところで厳密にどこからが正しい、とかは無いんですけど、ことこの曲についてはある程度の立ち位置を決めないとなんともしがたい曲であるなあと。
ブログ記事を読む限りではしれっと書いてたりするもんだから、一つの楽曲作品として見るものであってそんなに重く受け止めるものでもないのかも、と思ったり。難しいなあ。個人に思い入れがあってしまうとこういうときに迷って困ってしまう。
ファーストプロットというアルバムを聞いた後では、多分自分のことも含めてるのは確実だなって思えるんですがその前まではどこまで曲と本人をリアルな形で重ねていいんだろう、と思いながらなんとなく聞いては不思議な曲だ、と思っていました。
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アルバムが出ると聞いて思ったのは、これはすごい1枚が出てくるに違いないという期待と若干の恐怖でした。
パレイドに対しての結論は自分の中では出てなかったのでこれ以上謎が増えるんだろうかと思ったり、ここからの新曲って何が出てくるんだという先の見えなさだったり、ここ最近での夏川さんのアウトプット(主には写真集「ぬけがら」のこと)は、普段のトラハモだけを見ているとこんな引き出しも!?といった驚きがあり、どんなものに仕上がるんだろうと思っていました。
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417の日を控えながら始まったTrySailの全国ツアーですが、ソロじゃないし行ける範囲で行こう…てなモチベーションで開幕の幕張を見送り、夏川さん新曲歌ったよの情報が飛び交って「マジか、やっぱそこ回収するんだな」と思いました。いやもう分かりきってた結末なんですが。
その時のオタクの反応見る限りでは良い感じっぽい!とかトラハモ最近聞けてないしそこで披露とかされてたかなとか、まあどこかで回収できるっしょ!みたいな気持ちがありまして。期待の反面、まあ初披露を性急に求める感じでもないか、というゆるい感じで構えていました。
大阪2daysの初日、来るか来るかとソロコーナーで構えていたら聞きなれないイントロ、多分これだ。という確信がありました。ぶっちゃけパレイド初めて現場で聞いたときはキーが高めで歌うのキツそうとか、歌詞のとこまでしっかり聞けてなくてすごくメロディライン好きだなーくらいで済んでたんですけど、ファーストプロットについてはそういう意識が全然無くて。そもそも初見の曲はメロディに意識が行ってしまうんですが、今回は割と歌詞も耳に入ってくる感覚でなんとなく夏川さんの世界観とか表現したいものってこうだったんだろうか、って思ったりして。
一番最後の歌詞、これだけがクリアに、しつこく頭に残りました。
「いつか君の歌もうたえますように」
アルバム発売されてから周囲のオタク諸兄の察しのよさというか、やっぱそこ気付くよな~みたいな気持ちがめちゃくちゃあったんですが、僕はこれをノーガードで食らってしまって呆けちゃいました。あー、なんかこれすごいなって感想しか出てこないみたいな。
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脱線しますが、ファンと舞台上の人間との間のコミュニケーションって、どのような形を取れば純度の高いやり取りになるんだろうと考えていました。ビジネスなのか表現なのか、元来のモチベーションなのか政治なのか、その業界でやってるわけじゃないのでなんともいえないんですが、ここ最近僕らが考えるほど政治力的な何かが発生している楽曲作品って比較的少ないのかなと、思ったりします。
というかこれって何の根拠も無い偏見を真実だと勘違いしている。社会は基本的に上手くいかないものという刷り込みが、様々な事象にも重ねてしまう、人間の無意識の罪です。皆表現者としての矜持がありつつ、そのベクトルに合ってるか合ってないかみたいな論議はあるだろうけど、作品を作り上げていくんだから、そこに政治やらなにやらは介入しずらいのでは、と思います。現実は分かりませんしどこかでは起こっているのかもしれません。
何が言いたいかというと、自己のここまでの「ログライン」、自己を作品と重ね合わせたという視点で見ても、完全に独立した作品上の文脈としてみてもこのアルバムは完成されているということです。というか、前者の文脈が色濃すぎて勘違いじゃないとは思うけど真意はわからない…っていうなんともいえない距離感。適切だなあと思いつつ。
ここまでパーソナルな部分を作品という形にまとめてガツンとTrySailのメンバーとしては最後にしれっと出してきたものがこんなバケモノだったのか、と思うと恐ろしい子…。
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この前みたいに1曲ずつレビュー!なんてのは僕は夏川椎菜さんのオタクじゃないのでようやりませんが、新曲で刺さったのは「ステテクレバー」、これは往年のボカロックみたいな小気味いいテンポの歌詞とメロディーラインで最高に踊れます。最強。
夏川椎菜さんの曲って変なとこフランクな曲ってのがいくつかあって(gravity、ナイモノバカリ)、これもそれに順じた曲だと思うんですけど。普段の夏川さんを見てて「そりゃこういうこと言わないだけで思ってるよね」みたいなやけに説得力があって、しかもそれをご本人作詞で聞けて世に出てくるという現象事態が痛快そのもの、といった感じです。
「シマエバイイ」はフワコロと対、くらいにしか初見では思わなかったんですけどまったくそうじゃない別次元のものだと気付いて最近はリピートが止まりません。下手すればこのアルバム収録の曲では一番聴いてるまであるレベルのお気に入り。
インタビューでは一番過激とおっしゃっておられていましたが、この「過激」が示す部分ってなんだろう。と思ったときにパブリックイメージに対する反逆かな、と感じました。
良くも悪くもオタクは自分と思想や宗派が似ている人たちで固まりがちなので見逃してしまうんですが、夏川椎菜さんのオタクじゃない人たち、ひいてはTrySailのオタクじゃない人たちから見た夏川椎菜さんには内に秘めている「斜」だったり、サイケデリックさはまだまだ浸透していないわけです。
同じようなことがいえるんですが、一週間フレンズのイメージが強い人達にとって雨宮天さんがこのすばのアクアへ抜擢されたことが脈絡ないように見えたり、パブリックイメージに反してちょっと残念な面があったり…ということを大多数の人たちに実は知られていないということは多々あります。もちろん私が認識しているどこかの声優さんが実は…なんてことはいくらでもあるでしょうね。
まあ果たしてそこまでよく知らない声優さんの楽曲に対して曲を聴いて、歌詞を読んでパーソナルな部分を探るという作業をどこまでオタクがやるのか、みたいな話もあるんですがそこなのかなと。僕らが思っている以上にイメージと言った部分には敏感なようです。今時はリリイベの様子でさえすぐにSNSに流れてしまいますし、それに対しての釈明のタイミングもほぼ無いわけですから神経質になるのも当然かと思いますが…。
話が大分逸れました。
「シマエバイイ」ですが、先述したようにオタクがあけすけに距離感を詰めた上での感想を述べるとしたら今まで夏川さんが秘めてきた情感やら葛藤といったものがパレイド以上に生々しく描き出されてる曲だな、と思います。その考えに至った瞬間、この曲が剥き出しの夏川椎菜という人格なのかもしれないと感じました。もちろん数ある側面のうちのひとつ、という解釈ではあるんですが僕の今までの解釈とピッタリ合致しすぎた、の方が正しいかもしれません。
この曲の魅力に(勝手に)気付いたときから、ライブの一発目の公演である千葉を押さえてなかったのを激しく後悔しました…というのも、この曲こそ夏川椎菜さんの「斜」や過激な部分といった粗い部分が先行しているのであれば、それこそ初披露の表現を見ておかないと、横柄な言い方になりますがそれって何も知らないのと一緒じゃん!って思いまして。もっと分かりやすく言うとこの曲については歌い慣れちゃってから聞くの、二度美味しかったはずなのにもったいない!という感覚です。
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僕は別に夏川さん単推しでもなければ、昔から夏川椎菜さんに注目してきたよ!とは大声でとても言えないんですが、今回のアルバムに関してはマーブル色のドロドロしたものを綺麗なジャケットに反して詰め込まれた気がするのでこうして文字にして書き起こしてみました。このアルバムに限らずどの作品もそれぞれの見方、受け取り方があります。これが全てじゃありません。ここまで読んでくれた人たちは百も承知の上で読み進めていただいているとは思うんですが!
なので皆さん、いいタイミングですのでライブに行きましょう。僕はこの踏み込んだ自己開示をライブという場でどのように昇華してくれるのか、といったことが気になりすぎてしょうがないです。初日のライブチケットまだ取れてないの本当に悔しいですし今でも探してます…。
人それぞれの好みなので強要はしないんですけど、パレイドで夏川椎菜さんに興味を持った方、今回のログラインというアルバムで夏川椎菜さんに興味を持った方、是非良いタイミングだと思うのでライブに行って欲しいです。この記事のアップがバカほど遅くなって先行とか結構終わっちゃってますけど…。そして僕の面倒くさい話に付き合ってくれるともっと嬉しいです。
受け取るにしても、放出するにしても感情は新たな気付きを与えてくれます。伝える為に言葉という形態を取らざるを得ませんが、その中でいかにやりくりして自分の伝えたいこと、相手が伝えたかった(であろう)ことのピントや、純度をあげていくのかということが人間が作品を摂取した際に出来る最大限の娯楽であると僕は信じてやみません。感じることも大事ですが、その感情をその場限りで置いておくのはもったいないです。是非。
インタビュー記事も是非ご一読を。
2018年ありがとうございました
「雨宮天さん」が「天ちゃん」だった話
※レポートとかじゃなくてこう、残しておきたいってレベルのチラ裏です。
2018年10月28日、雨宮天さんの写真集"10looks"のサイン会に参加してきました。
初めて参加したイベントがVelvet Raysのリリイベ(2015/10/31)だったので10月末は実は縁があるのでは、と錯覚してしまったほどです。
当選メールが来たときはめちゃくちゃ嬉しかったんですが次第に「どうしよう」ってな気持ちになりました。変な話、普段は不特定多数の観客の中の一人、としての自分ですがお渡しをはじめとしたイベントというのは一個人として対面してのコミュニケーションになりますので、なんとなく不安もありました。
今まで接近戦を経験したことがなかったので、他のオタクに聞いたり相談したりしました。結局のところ一方的に伝える、というのも良いが会話ができたらもっと楽しいよ、という一言で色々とシチュエーション別に考えたりとかしました。就活の時より真剣だったな…。
色々考えて考えて当日。結局直前になって自分の伝えたいことって実際どうなんだ?っていうスタートに戻ってくる始末。考えすぎるオタクも考え物、チョロいオタクの方が生きやすいよと偉そうに言っていたころの自分を殴ってやりたい。好きだからこそ常に真剣。。。
実際始まって雨宮天さんが出てくる。めちゃくちゃ可愛いし青いベレー帽似合いすぎててほんとにムリ(オタク構文)でした。写真集のタイトルや、衣装についてのお話に触れつつスタート。整理番号的には真ん中だったので前半の人たちとのやり取りを見てどんなもんかなと観察。というか一人一人としっかりお話しされてて、ああ、こういう感じなんだと大体わかったぞ。と。
やっぱり色々お伝えしたいことはあったんですけど結局伝えきれないで、もうちょっと時間があれば…ってなるよりかはその場の会話っぽいやりとりというか、楽しんでもらえたらなあっていう方向性に代わり、結局考えてきたことはほぼ言わない感じで楽しくやり取りをさせてもらいました。
まあ内容は別に皆さんそんなに興味ないと思うんで割愛するんですけど、思ったのが雨宮天さん、というよりか実際に面と向かって話すと雨宮天さんはおおむね「天ちゃん」なんですよね。
そもそもオタクなので女性に「ちゃん」付けするのに抵抗があり、しかも雨宮天さんはどっちかっていうと可愛い綺麗とかよりは考え方や生き方とか姿勢とかそういうリスペクト方面の好きの意識が強いのでどうしても天さん天さんって呼んじゃってて。天ちゃんとか口が裂けても呼べんのではないかとずっと思ってました。
けど実際会って、こうして喋って。天さんっていうよりは天ちゃんってイメージの人だなあって改めて感じました。なんていうかこういうのも認知バイアスなのかなって…。カッコ良い、凛々しいってイメージの「天さん」が先行しちゃって「天ちゃん」としての彼女を忘れてたというか。もちろんどちらも持っている一面だと思うんですが。
なんかこう、「天ちゃん」っていう素に近い部分で僕らと接してくれることは本当にうれしいし、こういうイベントを通して元気をもらったと言ってくれるならファンとしてはとにかくありがたいことだなあと感じるわけです。
人の本音とか、どう思ってるかとかって結局は認知バイアスでゆがむし、なんなら見せてくれている表情や気持ちや言葉はもしかしたらかりそめなのかもしれないけど。結局それを考えたところで答えは出ないしウンウン悩むくらいなんだったらお互いにいい時間にしようって楽しむほうが健全だよなって思ったり。というより、僕はそこにあまり屈曲や嘘偽りがあまり無いって思いたいなって思ってるんですよね。あえて言ってないってことは結構あるかもしれませんが。
思考停止だったりするのかもしれないし、こっちの都合で勝手にイメージを押し付けてるだけじゃんってなるんですけど、でも人間ってそこまで一貫できないのもまた事実だし思い直し思い直し、だと思うんですよね。
だからこそこうやって直接お話ししたりする機会があって、今回の僕みたいにはっと気づいたりするのかもしれないです。普通の人付き合いとは違ったスタイルではありますが、良いコミュニケーション、良い関係性でずっと楽しくやって行ければなあと思いながら新幹線に揺られながら考えていました。
倍率も結構高かったようです。本当に運が良かった。めちゃくちゃ好きになってから、いつか絶対直接伝えたいと思っていたことが今日、ほんの一部なんですが一対一で伝えることができて、幸せ者です。今年一番の贅沢を貰っちゃいました。
今後も素晴らしい青い景色を見せてほしいし一緒に作っていきたいです。
ありがとうございました、これからもよろしくお願いします、応援してます!
南極に行ってきました。
足を骨折してしまったので一週間の休暇、もとい有給消化により暇ができたのでアニメを見たり、音楽を聴いたりゆったりする時間を過ごしました。
といっても身体はだるいし少し松葉杖で動けば左足を庇う動きをしなくてはならないのでその他の部分が痛む痛む。腕もたいがいですが足を故障すると生活自体が不便になってこれはもう大変です。来週の月曜から一応出社しますとは職場に伝えているんですが早速の雨予報でどうしたものかな、となっています。(結局出社したところで事務業務は事務員さんの仕事なので基本的に入る余地はないのです)
※ここから先、ネタバレなど普通に気にせず書きますのでまだ見てない人とかはやめておいたほうがいいです。
さて、そんな近況で全方向で迷惑をかけたり、自己嫌悪に陥ったりしているこの頃ですが、そうはいっても時間を持て余しておりましたので当時より話題になっていた「宇宙よりも遠い場所」をdアニメストアにて一挙見しました。
話題になってるときになんで見ないか、いつも自分も不思議なんですが急に熱が冷めるんです。良いものだと分かっていてもなんとなく食指が向かないといいますか。
「オタクだから流行りものには手を出さない」といつもは言ってるんですが別に流行りものが特別嫌いってわけでもないんですよね。まあここら辺は別にどうでもいいんですけど。
全部通して見た正直な感想は「あー、こんなもんか」という感じ。正直な感想と言いつつ超反感を買いそうな書き方をしてるあたり「陰の者」だなと自分でも思いますが。ハードル上げたのはみんなでしょ!
掛け値なしにいい話だ!と思いました。女子高生(というより日本人気質という感じでしたが)が一歩踏み出す、誰かに寄りかかるんじゃなくて自分の足で仲間と一歩、踏み出してやり切る。強い意志の話っていうのはそれだけでスゲーってなります。誰でもできることだけど誰でもできるわけじゃないので。
他のとこの感想とか考察とか見てない正直な状態で今こうやって書いてるんですけど、なんか別次元の人間たちのお話だなってなっちゃいました。
自分でも感動した!の分類をしてないからイマイチ傾向はわかってないんですけど、あまりにも自分とかけ離れた人の話ってピンとこないじゃないですか。ああいう感じだと思います。でもいい話だって思います。
すごくするーっと抜けていっちゃったというか、個人的なピークは5話の「またね」が流れ始めたとき(めぐっちゃんの心情が少しわかったからかもしれない)と12話。12話はこの話のメインテーマに対するアンサーだったし持っていかれるのは当然っちゃ当然なんですけど…。
強く意思を持った人間が何かを成し遂げること、葛藤して、自問自答して時には衝突して。そういうあがきが無為にならないで成果として結実したり、成長したなって感じるところに自分はすごいって思って心を動かされる。自分の心の動きとしてはざっくりそういう感じで。
テンポよく収めた、という意味ではよりもい全13話、すごくキッチリまとめてきたなと思うし作品としてはオススメできるけど自分の琴線的にはちょっとズレてたかなーと。というかまあいろいろ言って理由はどこにあるんだろう?と考えてきたけどちょっとわかりません。
ってかいろいろ考えたけどオタク的な「感情………」みたいなのがデフォになりすぎて「いや~いい作品だったね」で済むようなさわやかな感じがここ最近なかったのが良くないのかもしれない。ウダウダ書いてますが好きな作品です。いい大人に囲まれた女子高生がそれぞれの思いや悩み、葛藤を乗り越えて一歩踏み出して仲間として助け合い、最終的には自らの道へ戻りいつか絶対この4人で、と誓う。超良いんですよ。(ここまで読んでほんとに薄っぺらすぎて全く信用されなさそうで笑ってしまった)
ある程度作中で答えが提示されている作品に対しての言及ってオタクにとって難しくて。別に採点されるわけでもないから疑問提起を行うことや新たな見方を提案することが常に正しいわけでもないんだけども。
素直に良い作品だった!と言い切れる態度もオタクには必要かもしれないですね。自分でもよく言いますがウダウダ言う前にとにかく見て感じてくれ!これです。共感性が強く、そのベクトルがあったオタクには多分メッチャ刺さります。
共感できないキャラクターを主人公にしても人気は出ないよっつーのは、漫画を描くにしてもSSを書くにしても、何か作品を作るべきでは超重要なキャラメイクにおいては常識のセオリーです。共感って作品において超重要ファクターなんですよね。理解できないものに寄り添うことはできないので。
そういう意味で共感の猶予を持つって重要だと思います。感情になりやすいオタクはその点共感性が強いとも言えます。感受性とも置き換えられますが僕はどちらかと言うと共感性のほうがしっくりきますが…。
今回僕が好きになったキャラは報瀬、弓子さん。結月も好きなんですがいまいち言葉にできないのでまたいろいろ考えたいと思います。
報瀬は、このアニメの核になるキャラクターで、意志が強い。その時点ですでに好きな要素は詰まってるんですが、話の中であくまで仲間ではなく友達としてどうするべきなのかを悩んだり、考えたり、時にはムチャしたりっていうところが人間っぽくて好きなんですよね。
12話の最後のシーン、大量の未読メールにより事実をその目で見て涙を流したシーンは本当に彼女が今この瞬間まで積み上げてきたもの、鬱屈としたものからの解放でもあって、ブレイクスルーのきっかけでもあったんですよね。100万円を置いてきたのもそういうことだと思います。
弓子さんが好きなのはもう性癖です。ああいうタイプの人本当に好きなんです。欲を言うと作中もうちょっと弱気なところ見せてくれたら恋してましたがなんとか回避しました…。
挿入歌について。
「またね」が好きです。
めぐっちゃんとの絶交のシーンを過ぎて、「めっちゃ良い挿入歌だったし後で調べよ…」と思ってよく見たら「またね」って曲名で。いや~~~~~~そういうのはちょっと…。あと12話で使われたのも犯罪級すぎて、本当にダメでした。
あと、10話。すごくシンプルなタイトルで、歌詞もしっかりこの3話すべてにリンクしていて。友達に対して「またね」って言えること、もう会えないけど絶対いつかまた来るからねの「またね」の両方をしっかりと受け止められる楽曲、マジで好きです。
「ハルカトオク」も印象的なシーンで必ずと言ってかかってたので好きです。
なんかここまで書いてきて「評判に対して実際こんなもんかって思いましたわ~w」って言ったのオタクの見栄っ張り、大嘘やんけってなりそうですが、実際自分で書いてて思ったんですがそれくらいいろいろなものを我々に残してくれる作品だと思います。未視聴の方は是非。っつってここまで書いて未視聴の人はここから先読まないほうがいいよ!っつってるしアホじゃ~んと自分にツッコミを入れつつ締めたいと思います。
まだ自分の人生、旅にも出れてない、船にも乗れてないなと思うんですがこのままひきこもるのかそれともきっとまた、旅に出る。のでしょうか。
アニメで食らっちゃうのはそういう自分の生活とのギャップにぶん殴られることによるものなので、そういう意味じゃ食らってる間はまだまだなのかもしれないっすね。
以上!
青の軌跡を辿って。
雨宮天1stアルバム、Various BLUEの新曲で一番気合い入れて素晴らしく仕上がった(と個人的に感じるのは)のはやはりリード曲のAbsolute Blueで(これはもっと個人的な推測だけど)らしさというか在り方を色濃く出してきたのはSilent Swordかなと思ってます
— とうふ🍆🍤🍼 🔮 (@TohuMental) September 8, 2016
青に対するイメージとか、そういう全力投球を感じられてめちゃめちゃ嬉しかったしあの時はそこまでアーティスト活動っていうところまでは考えてなかったけど、新曲を歌ってくれるって本当にありがたいことだなーって。すごくらしさ前回の1stアルバム、今振り返ると尖った曲が多いので是非この粗削り(とまで言っちゃうと語弊があるけど)な鋭い青の楽曲を聞いてみてほしいですね。
カバー曲歌ってるの、雨宮天さん、なんですけど、irodoriになった瞬間本当にガラッと隅から隅まで雨宮天さんになるんですよね
— とうふ🍆🍤🍼 🔮 (@TohuMental) October 1, 2017
最近ライブ見るとき照明にめっちゃ注目しちゃうんですけど、irodoriの最後で今までのが嘘みたいにいっぱいの青い光で照らされる雨宮天さん、なんですよね~
— とうふ🍆🍤🍼 🔮 (@TohuMental) October 1, 2017
リズと青い鳥を「目撃」してしまった話
なにかとTLで話題になっていた「リズと青い鳥」ですが、映画館で見たほうがいいよと強く勧められたので上映終了ギリギリだったのですが見に行ってきました。良い作品でした。純度が高い。
見終わって一発目の感想が「これは一回ポッキリの作品だ」でした。
もちろん何回か見に行ってちょっとした仕草とか演出、メタファーの存在に気づいたりだとかそういうものはあると思うし、そういう楽しみ方もあるなって理解はするけどこれは初見で何を拾って、何をこぼしてしまうのか。というところ含めての作品だと思った。
僕は現実では鈍感でオタクで女心なんてちっともわかりやしないけれども、何故かこの進路を決める直前の女子高生という生き物は多分、人生で一番繊細で純粋で脆くて、そして強くて毅然としたものなんだと思う。フィクションだからその部分が増幅させて描かれてはいると思うけど現実もたぶん、そうなんだと思う。なんとなくハッとさせられる凛とした部分を感じる時がある。
忘れてしまう前に印象的だったシーンをいくつか。
●フルートの光の反射、なんとなく希美がみぞれを意識している良い演出だなと思いました。
●希美がみぞれとの距離が少しずつ分からなくなっていくところ。とても繊細にかつ丁寧に積み重ねて描いているなあと感じました。ああいうのは何かきっかけがあって起こるもの、というよりかはどちらかが最悪手じゃないんですけど踏み外してじくじくと広がっていくいやな感じなんですよね。ボタンを掛け違えてしまった、というか。みぞれは希美のことを手放したくないという気持ちの描写の多さ、ビジュアルも含めて脆さをイメージしやすいですが好きなものに対しての意思の純度が高いんですよね。一度部活を辞めてしまった希美に対しての不安や恐れはあるものの、今度は絶対に。という意思がそこにあって、それが暗すぎない好意の支えになっているのかなと。
●最後の方のシーン。理科室。
演奏のシーンがあってからのアレですが、あそここそ本当に純度が高くて汚れを知らないというか、完全なプライベートな空間を「目撃」してしまったような感覚に陥ったシーン、あれは衝撃的だし印象に残った人も多いのでは。
色々と言葉にするのも安っぽくなっちゃう気がして嫌なんですが、貴女にとっては普通かもしれないけれど私にとっては全部特別っていうの、マジで好きなんですよね。
与えた人間というのはそれが当然になってしまっていて結構その行為自体に何も感じなかったりして、あまり特別扱いしない(他人にも与えているのでその人にとっての大きさを推し量れないということもある)のだけれど、そこをあの場で、ブレずに伝えて、引き出したのがみぞれが青い鳥である所以なのだろうなあと思いました。
リズと青い鳥の童話の話は結構じわっと涙がにじんじゃったんですが最後の方の理科室のシーンは泣くというか、すごくきれいで繊細できわめてプライベートな現場を覗き込んだというような、そういう衝撃のほうが強かったです。呼吸が止まりました。
それと、高校を卒業してまあまあ経つので学校感とか、音楽をモティーフにした作品なので当然なんですけど、どこかしらで生の楽器の音が聞こえてくる空間っていうのはほんとに良いなあと思いました。やっぱり楽器に対しての憧れは忘れることができないし、一度はしっかり打ち込んでおきたかったなあと思ったりもします。
見に行って!とかこれいいから!ってオススメする人すげーなって思いました、僕はこれを人にオススメするってできないなと、というかしたくないなと…。
良い作品って誰かと話したくなるんだけど、そういうのじゃなくて自分の中でひっそりと秘密にしておくような作品でした。個人的主観の話だしこうやって感想を書いて公開してるんだから矛盾してるじゃん、というとこなんですが久々に綺麗すぎるものを食らってしまって咀嚼しきれないのです…
久しぶりにクラシックのコンサート行きたいなあってな気分になりました。生の楽器の音が聞きたい。
Try「whiz」us!トーク&ミニライブ 大阪 第2部 感想とか
前置きが長いです。イベントの感想だけほしいという方は【ここから】の表示から読んでいただければよいかと。
某企業のインターンシップの帰りの新幹線、ぼーっと外を眺めながら今日は疲れたな~とか考えながらの帰り道だったのですが、スマホにメールの通知が来て、まーたリクナビかと思って確認したら、TrySail 3rdシングル”whiz”のリリースイベント大阪第2部の当選通知メールでした
隣に座っていたお姉さんがびっくりするくらいには喜んでたみたいでそこから先はずっとwhizとBaby My Stepをヘビロテしながら家まで帰りました。
アニメを見始めて声優に注目し始めて、色々とイベントに行き始めたのもここ最近の話でそういう意味では新参オタクと言っても差し支えないかなという僕ですが、前回の更新(ちょうど一年前くらい)から何が変わったかというとTrySailという女性声優ユニットにお熱になってしまったと言うことです。TrySailの説明はし出すと長くなるので割愛します。。。
アイドルマスターミリオンライブの1stライブ2日目で雨宮天さんと麻倉ももさんのきゅんっ!ヴァンパイアガールの素敵さというかなんていうか形容しがたい色々に目をやられてしまった僕はそこからお二方について調べ始めて、TrySailというユニットにたどり着いてとりあえずネトラジやってるみたいだし聞いてみよう…というのが沼へ足を突っ込んだきっかけというんですかね。あのころはここまでになるとは思ってなかったのですが。
話を戻して、ここ最近で一番推しているユニットではあるのですがイベントはどうしても都内某所もしくはパシフィコ横浜であったり関東メインで開催されていたので一度も参加することなく(したかったけどできなかった)ここまで過ごしてきていたのですがwhizの発売に伴って大阪でもリリースイベントをやるということで絶対に行きたい!という気持ちがありました。
実際買ったのは一枚だけだったのですが発売日に買って即祈りながら送ったのが功を奏したのか席を用意していただく次第となりました。(雨宮天さんの3rdシングルVelvet Raysのリリイベの時も一枚しか買ってなかったのですがそれなりの強運のようです)
就活前の最後の現場となりました。とてもうれしかったです。
【ここから】
とりあえず総括した感想を言わせてもらうと「ありえん楽しかった」というやつでした。幸せ空間がすごかったです。オタク並みの感想。
TrySailの中では雨宮天さん推しだったんですが、実際目の前にしてみるとみんな可愛くてどうしたらいいんだ……っていう気持ちがすごかったです。ナンスは衣装可愛いしもちょはもちょワールドを形成しながらも仕草が可愛い(話してる人の方をちゃんとじいっと見てる、小動物的。)
天ちゃんはいつもどおりちょっとした仕草だったり笑顔だったり本当に可愛いのです……ソロCDリリイベの時の天ちゃんは素なのか何なのかささやかに喜んだり照れ照れしたりするところが可愛いんですがTrySailの三人で居る時の天ちゃんは友達と喋ってるとき、楽しい時のハイテンション!って感じのオーバーなところが本当に可愛かったです。エスカレーターの話をしてる時に天ちゃんが「そう!それなんだよね!」みたいな感じでジャンプしてるのを見てこいつ可愛過ぎかってなりました。
トーク内容とかここがよかった!とかいろいろあるんですが特に印象に残ってたのをいくつかあげると
・天ちゃんが怪しい人になってしまったのはもちょとナンスのせい(最近自覚が芽生えてきた)
・もちょ、自転車の練習をすることを決心(しない)
・お肉と海鮮を同時に楽しめることに目を輝かせるもちょ
・ステーキの話題で盛り上がるそらもちょにドン引き(僕から見るとなかなか二人の世界に入れないナンスが拗ねてるようにも見えるんですが)しながらスケブに書きこんで客席の同意を得る
・ナンス、関西弁が一番上手(主観的な判断です)
・雨宮天さんは本当に髪がきれいです
・「褒めあっちゃってください」という質問で照れ照れし始めるみなさん
トークはトラハモに映像が付いたみたいな感じでした。いつも録音現場こんな感じでやってるのかしらみたいなのが見れてとてもよかったです。皆さん表情豊かでかつ動きと仕草がほんとにね、もう可愛いんですよ
他のイベントにあまりお邪魔したことがないので偉そうに言うのも何なんですがTrySailのイベントの良い所ってこういうアットホームな雰囲気というか、TrySailのお三方が生み出す良い雰囲気をファンである僕たちもひっくるめて楽しい!にしてくれるのがすごく良いとこだなって思うんですよね。
ライブパートは3rdシングル表題曲whizからのB面オリジナル楽曲Baby My Stepの二曲でした。TrySailのポップな曲が多い中で一番好みな感じで出してくれたwhiz、忘れていました。ライブは振り付けが付いてくるんですよね……可愛かった……。
曲もそうなんですが振り付け!?ってなってしまってめちゃめちゃガン見してしまったのは完全にオタクって感じでしたが本当に良かったです。そしてあんだけ動いて歌い上げるのはほんとすごいなと。変な言い方ですが伊達にライブ重ねてやってないな、という印象でした。
そして楽しみにしてたBaby My Step、もうコールが楽しいのは分かりきってる曲なんで大注目どころかこれが聞きたいがために!みたいなところはあったんですがまあ本当に最高でした。ありがとう春日章宏さん。
コールと言っても一緒に歌ってるような感覚になってました。めちゃくちゃ最高でした。ここにきてボキャブラリーが貧困になってきたので色々と伝えられないのがつらいところなのですが本当にこれからも応援させていただきたいです、僕も頑張りますと言った感じです(オタク)
振り付けもめちゃ可愛かったんです!1番歌い終わってから人差し指を前に出して振るところ、あれを考えた人は本当に最高ですね…。
トーク、ライブパートともに楽しめました。本当に就活が本格的に始まる前に行くイベントとして最高でした…。4thシングルの発売も決定してますし、2016年のTrySailの今後の活躍の機会も増えてくるんじゃないかなと個人的には思っています。
これからも引き続き応援していきたいなと思いました、ワンマンライブも学生のうちに一回は都合をつけて行きたい…!
席についてあまり言及してませんでしたがまたもやほぼ最前みたいな感じでめちゃくちゃ緊張しました。なんだかんだで距離って大事だなと思いました、至福。
そんな感じでイベントレポなのかオタクのチラシ裏なのか良く分かりませんがそんな感じで。次にイベント行けるとしたらいつかな~。