水より烏龍茶

日々思いついたことや考えたことを書き散らす

「ログライン」という道のりによせて

 

ファーストプロットという曲を大阪の会場で聞いたとき

『いつか筆を執らなければならない』とはっきり感じました。

 

初めて知ったときの感想が、俺より1個下なんだ。どうにも味気ない感想。

スポーツ選手でもそうだけど、自分と同年代の芸能人ってなんとなく意識してしまいます。が、年下ってのはまた違った印象を持つものでして。早く生まれたかどうかだけの話なんですけど、遺伝子レベルで刻み込まれた社会性というのは理性の判断にも影響を及ぼして、自分より若いのに頑張ってるなあとかすごいなあとかそういう感想を弾き出します。

 

初めて直接会った(目撃したが正しい)のはwhizのリリースイベント。

もともと雨宮さんのファンなので他2人に対して特別な感情は無かったんですが丁度席が前方、夏川さんと同じくらいの目線になる高さでした。当時のトラハモは夏川不憫期(それは常にかもしれないですけど…)だったため、おふざけで輪に入れてもらえないナンちゃん!みたいな自分の中で二次元のフィクションに近かったものが目の前で行われている整合性に感動したりしてたんですが、とにかく生で見た3人の中では夏川さんが一番印象に残ってて、また会いたいなと思わせる魅力に溢れてる人だなあと当時思いました。(地下アイドルっぽさがあるとか色々聞きましたが自分は地下アイドル未経験なのでイマイチわかりません…)

 

当時アイマスPだったのですが、ミリオンライブで杏奈を演じていることにはそこまで揺さぶられる要素ではなかったです。けど、とにかくTrySailという3人を追いかけていく中で3人という人数の中での夏川椎菜さんの立ち位置とか、あの2人との兼ね合いってどういうものだったんだろう、とかそういう視線で見ることの方が多かった気がします。オタクの余計なお世話ですね。

 

時をブっ飛ばしてソロ楽曲Daisy Daysの披露を目の当たりにしたり、1stシングルのグレープフルーツムーン発売など色々イベントが重なりましたがとにかくデビュー曲のグレープフルーツムーンインパクトがすごかった。

最初にソロで聞いてたのはDaisy Daysだったので、あーこういうかわいらしいお嬢さんっぽい曲で行くのかな、なんて思ってたんですが。グレープフルーツムーン単推しおじさんになってしまいました。やくしまるえつこさんのノルニルをもうちぃと明るくしたような、でもやっぱりどこかエモくて。こんな表現の引き出しがあるんだ、と驚いた覚えがあります。

 

皆さんの記憶にも新しいと思うんですが「パレイド」がリリースされた際にはファン以外の声優楽曲リスナーも震撼(していたと思う)させ、イメージや存在感を大きく広げたと思います。かくいう自分もどういう付き合い方をすればいいのかな、と腕を組んでしまう曲でした。

 

アニメを始めとした作品は基本的に目の前で起こる出来事は意図的かつ、意味のあること、文脈上のものなのでオタクは何事も文脈に乗せたがるのです。

声優ビジネスというのは二次アイドル界隈が盛り上がってきたあたりからそういう自己実現とか克己、成長ストーリーをなぞる様なある意味フィクション的な売り方が時代の流れ的に増えてきたんじゃないかと思いますが、それって本人的にはどうなのかなあとか思っちゃったりするわけです。

 

いやまあエンタメの楽しみ方なんて人それぞれなんだから勝手にすればいいじゃんってなとこなんですけどそれはそれで人間対人間でかつ、今はインターネットで簡単にコミュニケーションできちゃう時代ですし、出来る限りお互い気分よく活動してもらいたいじゃないですか。まあそういう距離感の話は宗派の問題みたいなところで厳密にどこからが正しい、とかは無いんですけど、ことこの曲についてはある程度の立ち位置を決めないとなんともしがたい曲であるなあと。

 

ブログ記事を読む限りではしれっと書いてたりするもんだから、一つの楽曲作品として見るものであってそんなに重く受け止めるものでもないのかも、と思ったり。難しいなあ。個人に思い入れがあってしまうとこういうときに迷って困ってしまう。

 

ファーストプロットというアルバムを聞いた後では、多分自分のことも含めてるのは確実だなって思えるんですがその前まではどこまで曲と本人をリアルな形で重ねていいんだろう、と思いながらなんとなく聞いては不思議な曲だ、と思っていました。

 

アルバムが出ると聞いて思ったのは、これはすごい1枚が出てくるに違いないという期待と若干の恐怖でした。

パレイドに対しての結論は自分の中では出てなかったのでこれ以上謎が増えるんだろうかと思ったり、ここからの新曲って何が出てくるんだという先の見えなさだったり、ここ最近での夏川さんのアウトプット(主には写真集「ぬけがら」のこと)は、普段のトラハモだけを見ているとこんな引き出しも!?といった驚きがあり、どんなものに仕上がるんだろうと思っていました。

  

417の日を控えながら始まったTrySailの全国ツアーですが、ソロじゃないし行ける範囲で行こう…てなモチベーションで開幕の幕張を見送り、夏川さん新曲歌ったよの情報が飛び交って「マジか、やっぱそこ回収するんだな」と思いました。いやもう分かりきってた結末なんですが。

その時のオタクの反応見る限りでは良い感じっぽい!とかトラハモ最近聞けてないしそこで披露とかされてたかなとか、まあどこかで回収できるっしょ!みたいな気持ちがありまして。期待の反面、まあ初披露を性急に求める感じでもないか、というゆるい感じで構えていました。

 

大阪2daysの初日、来るか来るかとソロコーナーで構えていたら聞きなれないイントロ、多分これだ。という確信がありました。ぶっちゃけパレイド初めて現場で聞いたときはキーが高めで歌うのキツそうとか、歌詞のとこまでしっかり聞けてなくてすごくメロディライン好きだなーくらいで済んでたんですけど、ファーストプロットについてはそういう意識が全然無くて。そもそも初見の曲はメロディに意識が行ってしまうんですが、今回は割と歌詞も耳に入ってくる感覚でなんとなく夏川さんの世界観とか表現したいものってこうだったんだろうか、って思ったりして。

一番最後の歌詞、これだけがクリアに、しつこく頭に残りました。

 

「いつか君の歌もうたえますように」

 

アルバム発売されてから周囲のオタク諸兄の察しのよさというか、やっぱそこ気付くよな~みたいな気持ちがめちゃくちゃあったんですが、僕はこれをノーガードで食らってしまって呆けちゃいました。あー、なんかこれすごいなって感想しか出てこないみたいな。

 

脱線しますが、ファンと舞台上の人間との間のコミュニケーションって、どのような形を取れば純度の高いやり取りになるんだろうと考えていました。ビジネスなのか表現なのか、元来のモチベーションなのか政治なのか、その業界でやってるわけじゃないのでなんともいえないんですが、ここ最近僕らが考えるほど政治力的な何かが発生している楽曲作品って比較的少ないのかなと、思ったりします。

というかこれって何の根拠も無い偏見を真実だと勘違いしている。社会は基本的に上手くいかないものという刷り込みが、様々な事象にも重ねてしまう、人間の無意識の罪です。皆表現者としての矜持がありつつ、そのベクトルに合ってるか合ってないかみたいな論議はあるだろうけど、作品を作り上げていくんだから、そこに政治やらなにやらは介入しずらいのでは、と思います。現実は分かりませんしどこかでは起こっているのかもしれません。

 

何が言いたいかというと、自己のここまでの「ログライン」、自己を作品と重ね合わせたという視点で見ても、完全に独立した作品上の文脈としてみてもこのアルバムは完成されているということです。というか、前者の文脈が色濃すぎて勘違いじゃないとは思うけど真意はわからない…っていうなんともいえない距離感。適切だなあと思いつつ。

ここまでパーソナルな部分を作品という形にまとめてガツンとTrySailのメンバーとしては最後にしれっと出してきたものがこんなバケモノだったのか、と思うと恐ろしい子…。

 

この前みたいに1曲ずつレビュー!なんてのは僕は夏川椎菜さんのオタクじゃないのでようやりませんが、新曲で刺さったのは「ステテクレバー」、これは往年のボカロックみたいな小気味いいテンポの歌詞とメロディーラインで最高に踊れます。最強。

夏川椎菜さんの曲って変なとこフランクな曲ってのがいくつかあって(gravity、ナイモノバカリ)、これもそれに順じた曲だと思うんですけど。普段の夏川さんを見てて「そりゃこういうこと言わないだけで思ってるよね」みたいなやけに説得力があって、しかもそれをご本人作詞で聞けて世に出てくるという現象事態が痛快そのもの、といった感じです。

 

「シマエバイイ」はフワコロと対、くらいにしか初見では思わなかったんですけどまったくそうじゃない別次元のものだと気付いて最近はリピートが止まりません。下手すればこのアルバム収録の曲では一番聴いてるまであるレベルのお気に入り。

インタビューでは一番過激とおっしゃっておられていましたが、この「過激」が示す部分ってなんだろう。と思ったときにパブリックイメージに対する反逆かな、と感じました。

 

良くも悪くもオタクは自分と思想や宗派が似ている人たちで固まりがちなので見逃してしまうんですが、夏川椎菜さんのオタクじゃない人たち、ひいてはTrySailのオタクじゃない人たちから見た夏川椎菜さんには内に秘めている「斜」だったり、サイケデリックさはまだまだ浸透していないわけです。

同じようなことがいえるんですが、一週間フレンズのイメージが強い人達にとって雨宮天さんがこのすばのアクアへ抜擢されたことが脈絡ないように見えたり、パブリックイメージに反してちょっと残念な面があったり…ということを大多数の人たちに実は知られていないということは多々あります。もちろん私が認識しているどこかの声優さんが実は…なんてことはいくらでもあるでしょうね。

まあ果たしてそこまでよく知らない声優さんの楽曲に対して曲を聴いて、歌詞を読んでパーソナルな部分を探るという作業をどこまでオタクがやるのか、みたいな話もあるんですがそこなのかなと。僕らが思っている以上にイメージと言った部分には敏感なようです。今時はリリイベの様子でさえすぐにSNSに流れてしまいますし、それに対しての釈明のタイミングもほぼ無いわけですから神経質になるのも当然かと思いますが…。

 

話が大分逸れました。

「シマエバイイ」ですが、先述したようにオタクがあけすけに距離感を詰めた上での感想を述べるとしたら今まで夏川さんが秘めてきた情感やら葛藤といったものがパレイド以上に生々しく描き出されてる曲だな、と思います。その考えに至った瞬間、この曲が剥き出しの夏川椎菜という人格なのかもしれないと感じました。もちろん数ある側面のうちのひとつ、という解釈ではあるんですが僕の今までの解釈とピッタリ合致しすぎた、の方が正しいかもしれません。

この曲の魅力に(勝手に)気付いたときから、ライブの一発目の公演である千葉を押さえてなかったのを激しく後悔しました…というのも、この曲こそ夏川椎菜さんの「斜」や過激な部分といった粗い部分が先行しているのであれば、それこそ初披露の表現を見ておかないと、横柄な言い方になりますがそれって何も知らないのと一緒じゃん!って思いまして。もっと分かりやすく言うとこの曲については歌い慣れちゃってから聞くの、二度美味しかったはずなのにもったいない!という感覚です。

 

僕は別に夏川さん単推しでもなければ、昔から夏川椎菜さんに注目してきたよ!とは大声でとても言えないんですが、今回のアルバムに関してはマーブル色のドロドロしたものを綺麗なジャケットに反して詰め込まれた気がするのでこうして文字にして書き起こしてみました。このアルバムに限らずどの作品もそれぞれの見方、受け取り方があります。これが全てじゃありません。ここまで読んでくれた人たちは百も承知の上で読み進めていただいているとは思うんですが!

 

なので皆さん、いいタイミングですのでライブに行きましょう。僕はこの踏み込んだ自己開示をライブという場でどのように昇華してくれるのか、といったことが気になりすぎてしょうがないです。初日のライブチケットまだ取れてないの本当に悔しいですし今でも探してます…。

人それぞれの好みなので強要はしないんですけど、パレイドで夏川椎菜さんに興味を持った方、今回のログラインというアルバムで夏川椎菜さんに興味を持った方、是非良いタイミングだと思うのでライブに行って欲しいです。この記事のアップがバカほど遅くなって先行とか結構終わっちゃってますけど…。そして僕の面倒くさい話に付き合ってくれるともっと嬉しいです。

 

受け取るにしても、放出するにしても感情は新たな気付きを与えてくれます。伝える為に言葉という形態を取らざるを得ませんが、その中でいかにやりくりして自分の伝えたいこと、相手が伝えたかった(であろう)ことのピントや、純度をあげていくのかということが人間が作品を摂取した際に出来る最大限の娯楽であると僕は信じてやみません。感じることも大事ですが、その感情をその場限りで置いておくのはもったいないです。是非。

 

インタビュー記事も是非ご一読を。

 

www.famitsu.com

 

natalie.mu

2018年ありがとうございました

2018年ももうそろそろ終わってしまうんですって。早いですね。
今年は名古屋に移り住んでから本格的に生活が回り始めた1年でした。せっかくなので1月ずつ振り返っていこうと思ったんですが書いてるうちに全部書いて公開するの流石に恥ずかしいなってなったのでざっくり振り返ります、いつも通りチラ裏です。
 
1月しょっぱなから名古屋にほぼいなかったですね。
会社の都合で飛び回っておりましたが合間にはBasspot1周年が控えており、気が気でなかった回ですね…初めてゲストの間に挟まれてそこの橋渡し、ということでめちゃくちゃに試されていた回でした(常に試されてはいるんですが…)
このときのDJは、もちろん御客さんに助けられたということもありますが、やってやったぞという自信があるくらいベストアクトだったかなと反響も良かったですし珍しく純度高くお褒めの言葉を受け入れられた覚えがあります。いやーマジで楽しかったな…。
後は基本的には長期出張でした。
 
2月になって中旬までは北海道長期出張。雪祭りを満喫したり用意されたホテルが豪華だったり北海道ならではの経験をたくさんしてきたので最高でした。魚と酒がマジでウマい。また行きたい…。約1.5か月飛び回りました…。
 
 
3月10日にMyboom!!VsBasspot。
この時ももう仲良かったけどまだMyBoomの面子のことよくわかってなかったなあと今思い返せば感じます。僕の手前のダニーくんがめちゃくちゃに良いDJをしたのでマジでどうするかって局面だったけど突然頭が悪くなったらなんとかなってしまいました。このときのDJもめちゃくちゃ楽しかったけど、このときにはるといってDJをめちゃくちゃ侮ってたって痛感させられました。
元々DJ自体は好きでmixとか選曲とか好みだなーとは思ってたんだけどあの状況をああしてしまうってのはほんとにすごいし、負けてられんな~と感じた回でもありました。よりライバル?じゃないけど意識し始めたのはここら辺からだった気がします。あいつはスゴい。
 
15日は浮遊くん主催の踊るかフェス。
今となっては馴れ初めどんなんだっけ?みたいな彼ですが僕のキモオタトークもちゃんと聞いてくれたうえでしっかり返してくれる最高のやつです。まだゆっくり飲みにはいけてないので2019年は実現させたい。
このパーティ自体もめっちゃ濃密で俺の前の川合機械さんがスゲーパスしてきたり、かいんどのDJがマジで良かったり、最後はSSWおじさんたちがミラクル起こしたりとか、本当に良いパーティです。なんかごった煮感はすごいんだけど、後味がくどくないっていうかその辺りが意図してかそうでないのかは別にして居心地の良いパーティなんですよねー。平日開催だけど毎回客で来たい感じのナイスパーティです。
 
4月はTrySailツアーの名古屋公演。アンコールのオリジナル。大サビ前の無音は歴史的快挙。もうあの時の脳のバグり方といったら半端ないですね、最高。
 
5月は雨宮天さんの声帯炎の報せで大分やられていた感じですね。一部声かけてくれた人もいて「俺は大丈夫だけどご本人はどうかわかんないですね…」みたいなことを覇気のない声でこたえてました。オタク。
失って初めて分かるものというものを再確認しました。今まではあまり感じなかったんですが「声」というものに対する執着が自分の中でもやっぱりあるんだなあと。
 
 7月は初めてオーガナイズ、主催と言う立場でゆらり、くらり。をはるといと共同で開催しました。第1回目、やるとしたらこの面子でやりたい!というブッキングがとんとん拍子に進んでいってあとはやりきるだけ!と不安半分興奮半分で当日を迎えたことを覚えています。ありがたいことに名古屋からも県外からもたくさんお客さんに来てもらってほんとに感無量でした。とても良い経験になったと思いますし、オーガナイズ目線、パーティーメイキングといった視点がまだまだ足りていないなーと痛感しました。DJはじめてから色々なパーティに遊びに行く中でオーガナイズできる人の企画力すごいなと思っていましたが遂に自分もそちら側に立つとは思いもしませんでした。1人じゃやりきれなかったと思いますしそこは一緒にやろうやってなってくれたはるといに感謝ですね…めっちゃ最終回みたいな雰囲気出しましたが終わりません。次回もよろしくお願い致します。ちなみに第一回の余韻やら反省やらで2日会社を休みました…
 
15日は雨宮天さんの全国ツアーの皮切り、パシフィコ横浜での公演がありました。久しぶりのライブでしかも全国ツアーということで終始テンションはおかしく、終演後は言い訳も出来ないほどの醜態をさらしてしまいましたが…その節は各位すみませんでした…。
 
8月
雨宮天さん全国ツアーの新潟・福岡・神戸に参加。各公演ともお客さんもパフォーマンスも少しずつ違ってて、今まではツアー全通とか暇で情熱のある人間がするものだと思っていたけれどこういう変化が見れるっていう意味では分からんでもないな~という気持ちになりました。当日のコンディションとかももちろん断定できるわけじゃないんですけどちょっとずつ表現の仕方違うな、変えてるのかなということを感じ取れるのはあまり期間をおかずに何度も見ることができた結果なのかなと。
 
この月で一番大きかった出来事は28日の雨宮天さんの誕生日に上げた全曲レビュー(というほど楽曲の話も出来ておらず個人の思い出話をまとめたレベルのものなんですが)の記事が界隈でちょっと伸びて今まで接触のなかった界隈と接点ができたことですかね…。変な話、好きなものが一緒でも合わないオタクなんていくらでもいると思っていてそこのトライアンドエラーをわざわざやるのも面倒だなあとか、そもそもこっちが接触したいと思ってても向こうがそうとは限らないし、みたいな気持ちもあってなかなかだったんですが当初に比べると大分グッと距離感が狭まった気がしますね…。普段のツイートは本当に無味かつ数が多くて申し訳ないところではあるんですが…。
 
 
9月には足を骨折してしまい、出演を予定していたパーティ4つをお断りすることになり大変ご迷惑をお掛けしました…特にBasspot crewでの出演が多かったので他のcrewには色々といない所を埋めてもらってほんとにありがたかったです。
というか、正直なところBasspotでの自分の立ち位置ってどうなんだろ、って悩んでた時期でもあってこのままで行くのかって、Basspotに限らずなんですけど実は7月のゆらり、くらり。から本格的に自分のDJってどうなんだろうってモヤモヤ考えてたところでの骨折で正直な話、頭を冷やす期間に当てられたのかなあと感じています。
 
2Dとのコラボ回、名古屋開催では代わりにtakashimaさんに出てもらったんですがその際にadrenaline!!の原曲をかけてくださってて、そのtwitterに上がってた動画見てたら家でめっちゃ泣けてきちゃって。もちろんDJが上手いとかそういうのもある程度DJしてる仲間内では評価の対象なんですけど、それ以上に繋がりってところを改めて感じて、まだ名古屋に来て1年ちょっとなのにあたたかく迎えてもらってこうやって仲間に入れてもらえてるってことが本当に嬉しくて、そういう意味ではやっててよかったなあって思ったし、自分のやったことも全部が全部ダメだったわけじゃなかったんかなあって少し肯定できるようになって。
方々にご迷惑をお掛けした月でもありましたが、改めて自分を見つめなおす機会でもあったなーと、今思えば感じます。
 
16日の雨宮天さん全国ツアー中野公演千秋楽。ぶっちゃけパーティをお断りしてるところで何やってんだと怒られても受け止める覚悟だったんですが、文字通り足を引きずって参加してきました。推せる時に推せ、行ける時に行けってまあそうなんですけど、正直な話、これを見届けないと絶対後悔するって思ってたので親の反対も振り切って新幹線に乗って東京行ってまいりました。これは本当に足引きずってでも行くべきライブでした。本当に良かった。他のオタクにもこれは絶対行きたいってやつは無理をしてでも正直行ってほしいなあと思いました。これの詳しい話はすると長いので端折ります…
 
10月は麻倉ももさんのライブ行きました。1stライブっていうのはやっぱ特別で、推してるわけじゃなくてもやっぱユニットとしての関係性があるということで全4日のうちの1日だけですが、行ってきました。舞浜はじめてだったけど思ったよりディズニーだった。。。
麻倉ももさんがしたかったアウトプットがアルバム、ライブに表れてきてるなあってのと、麻倉ももさんがファンとどういう関係でありたいのかっていうのが垣間見えたような気がしました。カバーがいつも通りのバケモノセトリ。
 
雨宮天さんのサイン会に参加できたのは2018年で一番の大きなイベントでしたね。詳しくは前の記事に書いてるので割愛。好きな人に直接言葉で気持ちを伝えられることはめちゃくちゃ幸せなことです。
 
 
 
アニメロジカは多分Basspotに関わってなかったら本当に縁のなかったパーティだろうなって思います。もちろん原曲もかかるしリミックスもかかるしなんですけど。色々思うところもあった期間を経て、アニメロジカって舞台にcrewの一人として立てたのは、これからDJどんだけやっていくかわかんないですけど全体で見ても大きな出来事だってなるんだろうなと…。楽しかったな~、変な話ここに至るまで自分がBasspotの一部であれたってのはすごいありがたいことだなーと。
 
12月
P-FREEと2D8周年。
2Dに関してはVS回で出てもらっていたtakashimaさんのブートは絶対使いたいって思ってたのでそれを良い形で達成できたことが何より満足です。緊張しすぎててめっちゃ職人みたいな感じでDJしちゃったのだけはほんとに残念だったんですけど…。
 
P-FREEもそうなんですが、この日1日通して自分らしさだけでなくcrewでもあるんだからBasspot感のあるDJっていうのをどこかでアウトプットしたいという野望があったので、それが上手く自分の考えたものとお客さんが受け取ったものにギャップが少なかったらそれは一番良かったことだよなあと思います。
それから、クレジットとしてBasspotの名前を出すってことの重みというかそういうのも感じました。言い方はアレなんですけど、どうしても「Basspotの」というイメージや呼び名だったりステータスっていうのはついて来る物なので、そこを如何にバランスを見て押したり引いたりするかってことの難しさを感じました。最近感覚がバグってたんですが、やっぱり大変スゴいメンバーとBasspotというパーティーやらせてもらっててcrewとしてやってるんだなあって思った1年でした。
 
 
こうやって見てるとBasspot1周年が遠い昔のことのように感じられたり、骨折してからの時間結構短かったな、とか色々と各月でなんやかんや忙しいスケジュールこなしてたな…と。目の前のことをこなすのに必死で大局が見えてないことが多いんですけど、名古屋の大きいパーティにも呼んで頂いて、本当にありがたいなと感じます。ぶっちゃけ毎回呼んで貰うとマジで俺なんですか、みたいな感情になるんですが間断なく定期的にお声がけをいただいていたことを考えるとそれなりにはやっていけてたのかなあと。もちろんこの先失速ということがないようにより頑張っていく所存では有りますが…。
 
ちょこちょこオフではお話してるんですが、名古屋に異動してから平日はともかくとしてプライベートは本当に充実してて、色々な新しい人とお会いして仲良くさせていただいたと感じています。2018年終盤は特にそれが身に染みました。DJ始めた頃はこんなに人の輪が広がるとも思ってなかったしそもそも自分がここまで続けるとも思ってなかったので…。
 
年末帰る前にあいさつ回りしながら、すげーいっぱい友達増えたなあって思ってすごく嬉しかったです。2019年もほんと、よろしくお願いします。
 
全然読み返さないで勢いで書いたから余計なこと書いてるかもしれないし書かなきゃいけないこと抜けてるかもしれんけど、とりあえずはこういう感じで。とにかくみんなに支えられた一年でした!来年は僕のほうからも何か還元できるようにあれればいいなと思います!
 
よい2019年を!
 

「雨宮天さん」が「天ちゃん」だった話

※レポートとかじゃなくてこう、残しておきたいってレベルのチラ裏です。

 

2018年10月28日、雨宮天さんの写真集"10looks"のサイン会に参加してきました。

初めて参加したイベントがVelvet Raysのリリイベ(2015/10/31)だったので10月末は実は縁があるのでは、と錯覚してしまったほどです。

 

当選メールが来たときはめちゃくちゃ嬉しかったんですが次第に「どうしよう」ってな気持ちになりました。変な話、普段は不特定多数の観客の中の一人、としての自分ですがお渡しをはじめとしたイベントというのは一個人として対面してのコミュニケーションになりますので、なんとなく不安もありました。

今まで接近戦を経験したことがなかったので、他のオタクに聞いたり相談したりしました。結局のところ一方的に伝える、というのも良いが会話ができたらもっと楽しいよ、という一言で色々とシチュエーション別に考えたりとかしました。就活の時より真剣だったな…。

 

色々考えて考えて当日。結局直前になって自分の伝えたいことって実際どうなんだ?っていうスタートに戻ってくる始末。考えすぎるオタクも考え物、チョロいオタクの方が生きやすいよと偉そうに言っていたころの自分を殴ってやりたい。好きだからこそ常に真剣。。。

 

実際始まって雨宮天さんが出てくる。めちゃくちゃ可愛いし青いベレー帽似合いすぎててほんとにムリ(オタク構文)でした。写真集のタイトルや、衣装についてのお話に触れつつスタート。整理番号的には真ん中だったので前半の人たちとのやり取りを見てどんなもんかなと観察。というか一人一人としっかりお話しされてて、ああ、こういう感じなんだと大体わかったぞ。と。

 

やっぱり色々お伝えしたいことはあったんですけど結局伝えきれないで、もうちょっと時間があれば…ってなるよりかはその場の会話っぽいやりとりというか、楽しんでもらえたらなあっていう方向性に代わり、結局考えてきたことはほぼ言わない感じで楽しくやり取りをさせてもらいました。

まあ内容は別に皆さんそんなに興味ないと思うんで割愛するんですけど、思ったのが雨宮天さん、というよりか実際に面と向かって話すと雨宮天さんはおおむね「天ちゃん」なんですよね。

 

そもそもオタクなので女性に「ちゃん」付けするのに抵抗があり、しかも雨宮天さんはどっちかっていうと可愛い綺麗とかよりは考え方や生き方とか姿勢とかそういうリスペクト方面の好きの意識が強いのでどうしても天さん天さんって呼んじゃってて。天ちゃんとか口が裂けても呼べんのではないかとずっと思ってました。

 

けど実際会って、こうして喋って。天さんっていうよりは天ちゃんってイメージの人だなあって改めて感じました。なんていうかこういうのも認知バイアスなのかなって…。カッコ良い、凛々しいってイメージの「天さん」が先行しちゃって「天ちゃん」としての彼女を忘れてたというか。もちろんどちらも持っている一面だと思うんですが。

なんかこう、「天ちゃん」っていう素に近い部分で僕らと接してくれることは本当にうれしいし、こういうイベントを通して元気をもらったと言ってくれるならファンとしてはとにかくありがたいことだなあと感じるわけです。

 

人の本音とか、どう思ってるかとかって結局は認知バイアスでゆがむし、なんなら見せてくれている表情や気持ちや言葉はもしかしたらかりそめなのかもしれないけど。結局それを考えたところで答えは出ないしウンウン悩むくらいなんだったらお互いにいい時間にしようって楽しむほうが健全だよなって思ったり。というより、僕はそこにあまり屈曲や嘘偽りがあまり無いって思いたいなって思ってるんですよね。あえて言ってないってことは結構あるかもしれませんが。

 

思考停止だったりするのかもしれないし、こっちの都合で勝手にイメージを押し付けてるだけじゃんってなるんですけど、でも人間ってそこまで一貫できないのもまた事実だし思い直し思い直し、だと思うんですよね。

だからこそこうやって直接お話ししたりする機会があって、今回の僕みたいにはっと気づいたりするのかもしれないです。普通の人付き合いとは違ったスタイルではありますが、良いコミュニケーション、良い関係性でずっと楽しくやって行ければなあと思いながら新幹線に揺られながら考えていました。

 

倍率も結構高かったようです。本当に運が良かった。めちゃくちゃ好きになってから、いつか絶対直接伝えたいと思っていたことが今日、ほんの一部なんですが一対一で伝えることができて、幸せ者です。今年一番の贅沢を貰っちゃいました。

 

今後も素晴らしい青い景色を見せてほしいし一緒に作っていきたいです。

ありがとうございました、これからもよろしくお願いします、応援してます!

 

ameblo.jp

南極に行ってきました。

足を骨折してしまったので一週間の休暇、もとい有給消化により暇ができたのでアニメを見たり、音楽を聴いたりゆったりする時間を過ごしました。

といっても身体はだるいし少し松葉杖で動けば左足を庇う動きをしなくてはならないのでその他の部分が痛む痛む。腕もたいがいですが足を故障すると生活自体が不便になってこれはもう大変です。来週の月曜から一応出社しますとは職場に伝えているんですが早速の雨予報でどうしたものかな、となっています。(結局出社したところで事務業務は事務員さんの仕事なので基本的に入る余地はないのです)

 

※ここから先、ネタバレなど普通に気にせず書きますのでまだ見てない人とかはやめておいたほうがいいです。

 

 

 

さて、そんな近況で全方向で迷惑をかけたり、自己嫌悪に陥ったりしているこの頃ですが、そうはいっても時間を持て余しておりましたので当時より話題になっていた「宇宙よりも遠い場所」をdアニメストアにて一挙見しました。

話題になってるときになんで見ないか、いつも自分も不思議なんですが急に熱が冷めるんです。良いものだと分かっていてもなんとなく食指が向かないといいますか。

「オタクだから流行りものには手を出さない」といつもは言ってるんですが別に流行りものが特別嫌いってわけでもないんですよね。まあここら辺は別にどうでもいいんですけど。

 

全部通して見た正直な感想は「あー、こんなもんか」という感じ。正直な感想と言いつつ超反感を買いそうな書き方をしてるあたり「陰の者」だなと自分でも思いますが。ハードル上げたのはみんなでしょ!

 

掛け値なしにいい話だ!と思いました。女子高生(というより日本人気質という感じでしたが)が一歩踏み出す、誰かに寄りかかるんじゃなくて自分の足で仲間と一歩、踏み出してやり切る。強い意志の話っていうのはそれだけでスゲーってなります。誰でもできることだけど誰でもできるわけじゃないので。

他のとこの感想とか考察とか見てない正直な状態で今こうやって書いてるんですけど、なんか別次元の人間たちのお話だなってなっちゃいました。

自分でも感動した!の分類をしてないからイマイチ傾向はわかってないんですけど、あまりにも自分とかけ離れた人の話ってピンとこないじゃないですか。ああいう感じだと思います。でもいい話だって思います。

すごくするーっと抜けていっちゃったというか、個人的なピークは5話の「またね」が流れ始めたとき(めぐっちゃんの心情が少しわかったからかもしれない)と12話。12話はこの話のメインテーマに対するアンサーだったし持っていかれるのは当然っちゃ当然なんですけど…。

 

強く意思を持った人間が何かを成し遂げること、葛藤して、自問自答して時には衝突して。そういうあがきが無為にならないで成果として結実したり、成長したなって感じるところに自分はすごいって思って心を動かされる。自分の心の動きとしてはざっくりそういう感じで。

テンポよく収めた、という意味ではよりもい全13話、すごくキッチリまとめてきたなと思うし作品としてはオススメできるけど自分の琴線的にはちょっとズレてたかなーと。というかまあいろいろ言って理由はどこにあるんだろう?と考えてきたけどちょっとわかりません。

ってかいろいろ考えたけどオタク的な「感情………」みたいなのがデフォになりすぎて「いや~いい作品だったね」で済むようなさわやかな感じがここ最近なかったのが良くないのかもしれない。ウダウダ書いてますが好きな作品です。いい大人に囲まれた女子高生がそれぞれの思いや悩み、葛藤を乗り越えて一歩踏み出して仲間として助け合い、最終的には自らの道へ戻りいつか絶対この4人で、と誓う。超良いんですよ。(ここまで読んでほんとに薄っぺらすぎて全く信用されなさそうで笑ってしまった)

 

ある程度作中で答えが提示されている作品に対しての言及ってオタクにとって難しくて。別に採点されるわけでもないから疑問提起を行うことや新たな見方を提案することが常に正しいわけでもないんだけども。

素直に良い作品だった!と言い切れる態度もオタクには必要かもしれないですね。自分でもよく言いますがウダウダ言う前にとにかく見て感じてくれ!これです。共感性が強く、そのベクトルがあったオタクには多分メッチャ刺さります。

 

共感できないキャラクターを主人公にしても人気は出ないよっつーのは、漫画を描くにしてもSSを書くにしても、何か作品を作るべきでは超重要なキャラメイクにおいては常識のセオリーです。共感って作品において超重要ファクターなんですよね。理解できないものに寄り添うことはできないので。

そういう意味で共感の猶予を持つって重要だと思います。感情になりやすいオタクはその点共感性が強いとも言えます。感受性とも置き換えられますが僕はどちらかと言うと共感性のほうがしっくりきますが…。

 

今回僕が好きになったキャラは報瀬、弓子さん。結月も好きなんですがいまいち言葉にできないのでまたいろいろ考えたいと思います。

報瀬は、このアニメの核になるキャラクターで、意志が強い。その時点ですでに好きな要素は詰まってるんですが、話の中であくまで仲間ではなく友達としてどうするべきなのかを悩んだり、考えたり、時にはムチャしたりっていうところが人間っぽくて好きなんですよね。

12話の最後のシーン、大量の未読メールにより事実をその目で見て涙を流したシーンは本当に彼女が今この瞬間まで積み上げてきたもの、鬱屈としたものからの解放でもあって、ブレイクスルーのきっかけでもあったんですよね。100万円を置いてきたのもそういうことだと思います。

 

弓子さんが好きなのはもう性癖です。ああいうタイプの人本当に好きなんです。欲を言うと作中もうちょっと弱気なところ見せてくれたら恋してましたがなんとか回避しました…。

 

挿入歌について。

「またね」が好きです。

めぐっちゃんとの絶交のシーンを過ぎて、「めっちゃ良い挿入歌だったし後で調べよ…」と思ってよく見たら「またね」って曲名で。いや~~~~~~そういうのはちょっと…。あと12話で使われたのも犯罪級すぎて、本当にダメでした。

あと、10話。すごくシンプルなタイトルで、歌詞もしっかりこの3話すべてにリンクしていて。友達に対して「またね」って言えること、もう会えないけど絶対いつかまた来るからねの「またね」の両方をしっかりと受け止められる楽曲、マジで好きです。

「ハルカトオク」も印象的なシーンで必ずと言ってかかってたので好きです。

 

なんかここまで書いてきて「評判に対して実際こんなもんかって思いましたわ~w」って言ったのオタクの見栄っ張り、大嘘やんけってなりそうですが、実際自分で書いてて思ったんですがそれくらいいろいろなものを我々に残してくれる作品だと思います。未視聴の方は是非。っつってここまで書いて未視聴の人はここから先読まないほうがいいよ!っつってるしアホじゃ~んと自分にツッコミを入れつつ締めたいと思います。

 

まだ自分の人生、旅にも出れてない、船にも乗れてないなと思うんですがこのままひきこもるのかそれともきっとまた、旅に出る。のでしょうか。

 

アニメで食らっちゃうのはそういう自分の生活とのギャップにぶん殴られることによるものなので、そういう意味じゃ食らってる間はまだまだなのかもしれないっすね。

 

以上!

青の軌跡を辿って。

はじめに。
 
皆が皆、曲を聴いてこういう感想を抱いてるわけじゃないと思うし普通に曲聴いてるときの僕だってここまで考えません。入れ込んで追いかけてきて、変化を目の当たりにしてきたという経験としては初めてで、断片的に語ることはあってもまるっとまとめてどうなのか、という話は手間の部分でもやることができてませんでした。せっかく色々と感情を動かされたりしてきたものをそのまま時の風化で失くして行ってしまうというのももったいなくて、この2ndアルバムのリリースと、デビュー4周年とか、そしてなにより雨宮天さんの誕生日という機会もあるしせっかくなので、ということで色々と振り返りながら、自分の思い出とともに1曲ずつ触れていくことが出来たら、と思ってキーボードを叩いている次第です。
 
おおよそはただの思い出話になります。点での思い出話(ライブツアーの各公演ごとの歌い方とかそういうもの)ってその場でして最終的には記憶から薄れてしまうものなんですけど普遍的に感じるものを残すことが出来ればと思ったり。どの公演でのパフォーマンスだったっけとかそういうあやふやに左右されがちですし。
 
曲に関するweb上のインタビュー記事、ご本人のブログ記事をできる限り拾ってきましたのでそちらもご参考に。
ご本人の曲に対するイメージや意気込みをもとに聞くと曲はガラッと印象が変わります。
バイアスのかかっていない曲に対する自分のイメージも大事なんですが是非聞きながら読んでいただければ。
 
色々な形式の作品媒体がある中で、作り手の意図を自ら語るというのは無粋だという意見もあるし僕もそう感じることがあります。これは主観的なところなので線を引くのが難しいんですが…。ただ最近はそこに「思い」があるのならば、そしてそれを話す機会がせっかくあるのなら、耳を傾けるってことも良いことなのじゃないかなと思います。なのでご本人の個々の曲ではなく、活動に対しての思いや考え方についてちょっと知ってほしいな、という記述があるものも載せていますので若干ブレがあるかもしれませんが、そこはご了承いただければ…(なかなか自分でもこうやって時間かけてまとめるって機会もそうそうないので)
それからMVについての記事とか!ここまで広げて拾ってきちゃうと読むほうからしたら多すぎるってなるかと思うんですがどうしてもわけることができませんでした…適当に飛ばしてみてください。
 
色々探している中で、どの曲も何かしらのインタビューを受けているという印象だったのですが思っていたより単なる発売報告であったり、会話形式の記事というのは少ないものだなあと感じました。雑誌は多分漏れなく取り上げられてると思うんですがweb上に掲載されているものに限るとなかなか…。やはり余裕があるのなら書籍は買ったほうがいいですよ!
 
ラジオで話をされたり、リリースイベントで話されたりはあっても、こうしてインターネットで誰もが参照できるものって少なくて、案外こういう言葉って後に残らないものなのかな?と感じました。文字資料として残すのは結構大事なのかも…まあそれは受け取り手の勝手な判断なのですが。。。
 
 
前書きが長くなりました、本編はここから先になります。
 
 
デビューシングル、どのアーティストにとってもデビューの1枚、1曲と言うのはとても重要だと思っていて。
リリース直後はアーティストとしてのインパクトの大小に関わるし、こうしてリリースを重ねると振り返られる。パフォーマンス面から見るなら、1曲目はどの曲よりも質の高いものであるべき何かと話題になるので個人的にはとても重要であるし、ファンにとってもそのアーティストにとっても大事な1曲であって欲しいと切に願うものです。
 
タイアップということもあり鮮烈なデビュー曲。俗っぽい言葉で言えば盛り上がりもしっかり作られたいかにもアニソンな雰囲気のロックチューン。本人にとっても大事な一曲だと思います。今現在、この楽曲に対してどう思われているのか?ということを聞く機会もあまりないから真偽は分からないけれども、1stライブのアンコール1曲目で「奏」をとっても大事に歌われていたという事実で僕はその確信があるんですよね。
 
「意志」を持った曲からのスタート、デビュー当時は不安の中での試行錯誤だったのではと思いますが、今はその意志が少しずつ現れて今のSkyreachになっているんじゃないかなと思います。何でも物事に意味づけをするのはオタクの悪い癖なんですが、こうした強い意志の曲が1曲目だったという事実は運命的なそれを勘違いしてしまうくらい上手くできていると思ってしまうのです。
 
ライブの演出としては曲の最後に照明がバッと落ちて、雨宮天さんのシルエットだけが写るところがめちゃくちゃ好きです。あの映像は何度も見返したい…。1stライブでは間奏で頭をばっさばさと振ってる振りがあったんですけどあれなくなりましたね…。
 
フリーペーパーアニカン INT #雨宮天 Skyreach #アカメが斬る!OP Part1
 
フリーペーパーアニカン INT #雨宮天 Skyreach #アカメが斬る!OP Part2
 
雨宮天"Skyreach" -ネガティヴを武器に(!?)、声優アーティストだからこその表現力を
 
8月13日にデビューシングル「Skyreach」をリリースする声優・雨宮 天にインタビュー!
 
雨宮天Skyreachプレリリースイベント』
 
雨宮天タワーレコード新宿店にて』
 
雨宮天雨宮天のMusic Rainbow 04』
 
雨宮天『アーティストデビュー4周年』
 
 
ちょっと前にこれは雨宮天さんのキャラソンみたいなものだと思う、という話を別のところでしたことがあります。さらっと自分の口から出ちゃって、後から振り返って何でだろう?ってちょっと考えてました。
 
思うにこの曲は、雨宮天さんの一部というよりかは広めに雨宮天さんという人格を包括した曲だなあと感じているからなんです。
 
今となってはカッコいい、凛々しいイメージが自分の中でも定着してきてる雨宮天さんなんですが、僕が追いかけ始めたころはまだネガティブだったり、自分に需要ありますか?といった不安を前面に出す方でもあったので、そういう漠然とした不安や、やっていけるのかなといった弱気な部分を窺い知ることもありました(主にリリースイベントのような割とクローズな場ではありましたが)
 
そういうちょっとした懐古?のような感情や元や根幹はそこだったよなあという感覚がまだ自分の中にはあって、その面をフォーカスしたのがこの曲なのかなって思ってます。Skyreachと同じで、前に進む人の曲です。見てる向きは同じなんですが、違った視点から切り取った良い1stシングルだったのではないか、と思います。
 
 
月灯り
こちらも「アカメが斬る!」のタイアップ曲。EDでしっとりバラード。リリース当時はそこまでピンと来てなかった(というかあまりバラード調の曲に興味がなかった時期…)のと後述するチョ・イ・スのイメージがあまりにも強かったので…。
 
アニソンタイアップ、というかタイアップ楽曲というのはとにかく難しいと感じていて、特に2クール作品については1クール作品と比べて難しいと思ってます。1クール目とは違う展開を見せていることがあるし、主人公やほかのキャラもストーリーの中で成長しているところを切り取っていく必要がある。それと、アーティストとしての色よりも作品に適した楽曲であるかというところが求められるところが難しいと思います。その曲を聴くのはアーティストのファンよりもそのアニメを視聴する人に向けられているからですね。
 
雨宮天さんの楽曲の不思議なところはタイアップかそうでないかに関わらずなんとなく内面を写している歌詞を歌っていることだと思っていて。skyreachも同作品のOPとして、「意志」の曲として歌われていて、月灯りもそんな仄かな「意志」がご本人とリンクするところがあるし、当時はそう感じられなかったけど今となってはこれも運命的なものなのかなと感じたり。役者という立場としては、担当した役に引っ張られるということはあると思うんですが、もともとここまでカッチリ合うものなんだろか?と思ったりもします。僕は演劇とかもやってないのでそこらへん分かりませんが…。
 
ライブでは、落ち着いた照明の中でサビを歌う場面が焼き付いています。他のバラード曲…というより後述する「誓い」が圧倒的な完成度でそちらに引っ張られがちなんですが、タイアップとしてアニメ作品のエッセンスを取り込みつつアーティストとしてどう表現するのか、というところに注目してまたライブで聞きたいなーと思う曲です。3rdライブツアーのThe Only SKYではまだ披露されていません。どこかで聞いておきたいけどどうなんだろう…。
 
雨宮天インタビュー -前編- アカメを演じて見つけた感情が歌にも生きている 2ndシングル「月灯り」発売
 
雨宮天インタビュー -後編- 「アカメは最後まで難しかった役」『アカメが斬る!
 
フリーペーパーアニカン INT #雨宮天|月灯り:2nd Single Part1
 
フリーペーパーアニカン INT #雨宮天|月灯り:2nd Single Part2 
 
 
チョ・イ・ス
この曲こそ、異彩を放っていると言ってもおかしくないラインナップに今となってはなりつつあるけれどみんな大好きチョ・イ・ス。振り付けもさることながら、ポップな歌詞と曲調、当時の雨宮天さんのことを考えるとなかなかの挑戦だったのではないかなと思ったり。(インタビューでご自身も触れられていますが…)
 
ご自身の雨女アピールもさることながら傘と一緒にいるのはこの曲くらい。
最初のほうにリリースした曲ってなんでこう化けるんでしょうね~。
 
もちろん当時から好きな曲ではあったんですがこんなにもなくてはならない楽曲になったのは正直驚きだったりもしていますが、「今」と「昔」について話せるくらいアーティストとしての活動を続けてくれたからこそ、僕らが明らかに変わったなと感じるくらい歌っていたあの頃の雨宮天さんに向けて抱いていた印象と違った在り方を見せてくれているのかなって。主観を通した情報、まったくもって信憑性はないし舞台と客席の間にはどうしても越えることのできない隔たりがあってそこを飛び越えたコミュニケーションなんてないと思っているのでただそう在ってほしいという願望なのかもしれないんですが、大事な曲であってほしいですね。当時歌っていた心境と、今歌う心境絶対違うと思うしもっともっと楽しんでもらえてるといいなあと感じます。
 
雨宮天『セカンドシングル『月灯り』』
 
 
初めて生で聞いた曲。すごかったなあ。思い出補正がとにかく強いですね。
あのときのリリースイベントはハロウィンが近いということでハロウィン衣装を身にまとって現れてとても衝撃的だったしアイマスのLVとかでしか見てなかったしあくまで画面の向こうの人って意識が強かったから実際に目の前に現れたときには僕の知ってるまったく同じ造形で出てくるんだ、と失礼ながら思いました。有名人にバッタリ出会うと言うこともなかったのでとにかく新鮮でした。
 
お金も無いのにこのイベントのためだけに新幹線に乗って東京へ行きました(当時高速バスの事故が続いており夜行を使うなら反対だとゴネられたので) でもほんのたった1時間ほどのイベントのためだけに東京に行ったけどめちゃくちゃ良かったしあの時勢いで行ってよかったなあって思います。
 
最前ということもあったから勢いで行ったけど、あれがなかったらこんなに自分はどっぷりだったのか?遅かれ早かれこうなってたか?は分からないんですがこういうのも縁だなと感じます。CD1枚しか買ってないのにレアすぎるって言われたのも行こうと思った理由だった覚えが有ります。何にせよきっかけになった曲だなと思います。ライブでも聞くたびにあのときのリリースイベントのことを毎回思い出します。
 
雨宮天『秋のお知らせ 2015』
 
 
Glitter
最近リリイベに参加できてないので、今はやってるか分からないんですが、リリイベのライブパートが始まる前にお客さんと一緒に深呼吸をするっていうのをやってたんです。今となってはそれがなくても十分やっていけるようになったってことなのかもしれません。あの瞬間が結構好きで、なんだか特別感があったんですよね。
 
けだるげに歌う姿はその当時とても新鮮でこの人はこの曲をこんな表情で歌ってたんだ、と感じた思い出深い曲です。Glitterを歌ってるときの表情ってまた他の曲とは違った感じで好きなんですよね。いまいち形容することができないんですが…。
 
この曲については色々考えるより素直に音と歌声を染み入るような感じで聞くことが多いです。
けだるげな夏の香り。憂鬱というよりは煩悶という感じ。
 
雨宮天『『Velvet Rays』発売!!』
 
雨宮天『『 Velvet Rays 』リリースイベント』
 
 
Various Blue 
様々な青、ということで1stアルバム。
初めて聞いた感想としてはオタ芸できる曲入ってんじゃん!っていう耳に素直な感想。
それはともかくとしてリード曲のAbsolute Blue、Silent Swordと羽根輪舞は好きだったな~と。
細かいとこは後述しますが、荒削りの青い輝きってやつなんですかね、と今振り返ってみれば思います。
もちろんあの時はそれが最大限輝いてたっていえるんですが。もちろんそれが良い悪いの問題ではなくという話です。
 
雨宮天『Smooth Sailing TS』
 
雨宮天『『Various BLUE』発売!!』
 
雨宮天『アルバム発売!とお知らせ!』
 
雨宮天『『Various BLUE』リリースイベント』
 
 
Absolute Blue
初アルバムのリード曲として本当に完璧だったと思うし今でもそう思います。
MV含め、青に対する思いであるとかそういうのが凝縮されているなって感じるとっても青い曲。トラハモで初めて聞いたんだったかなー、これがリード曲なんだ!ってすごくワクワクした覚えがありますねー。

 青に対するイメージとか、そういう全力投球を感じられてめちゃめちゃ嬉しかったしあの時はそこまでアーティスト活動っていうところまでは考えてなかったけど、新曲を歌ってくれるって本当にありがたいことだなーって。すごくらしさ前回の1stアルバム、今振り返ると尖った曲が多いので是非この粗削り(とまで言っちゃうと語弊があるけど)な鋭い青の楽曲を聞いてみてほしいですね。

 

羽根輪舞
2ndの演出が完璧だった。irodoriもそうだったけど。。。
ステージでソファに腰掛ける人なんて今まで見たことも無いんだけど本当にサマになっているというか。
世界観を存分にステージに落としこんだパフォーマンスだったなと今思うと感じます。やはりこういうところは役者さんなんだと感じますね…。
 
ダンサーさんとの絡みがどの公演でも秀逸でとても好きです。この路線の曲もう一曲くらい出してほしいな…ジャズスウィングが好きなのでこういう系の曲をどんどん出して早く生バンドでお酒飲めるところでライブ(というよりかはリサイタルに近いかもだけど)やってほしいですね…。沖井礼二さん…!お願いします…!!
 
Silent Sword
ライブ用の盛り上げ曲、といった位置でミューレフェスのソロコーナーでもこの曲を歌っていたなー。やっぱ盛り上がる曲ですよね。
 
ただこの曲に関して単に盛り上がるというだけじゃなくて役どころとしては、1stアルバムの一種の刺々しさ、強さを感じる中にほんの少しの拒絶というニュアンスを担っていると僕は感じていて。
 
歌を歌う中でも役者として歌いたいという言葉通り、尖った雰囲気をまとっているこの曲を歌う姿を当時はカッコいいなと思っていたのだけれど今思い返すと色々な要因からの不安や、自己を貫くといった意志の強さを保つための反発、尖り、拒絶といったワードも込められていたのではないかと思ったりもします。強い意志を持つということは、その障害になるものは跳ね除けるといった選択とも言えるし、それを貫くのは簡単なことじゃないし傷を抱えることでもあったと思います。実際のところは誰にも分からないけど、この1stアルバムを出してライブをやって、っていうところまではまだまだそういう漠然とした焦燥感って言うのがあったんじゃないかなと最近のこの曲を歌っているときと比較すると感じます。
 
ライブとしてはダンサーとの演出が素晴らしくその面においても好きな1曲ですねー。間奏のとこ!
 
 
ASH
「灰」ということでくすんだイメージの曲。この曲もSilent Swordと同じような尖り方を感じられる曲で単純にカッコいい曲!というには歌ってる姿が重々しくて。
 
Skyreachが意志の曲だって話をしたんですが、ここアルバムの曲になると、同じく意志の曲ではあるんですが抗い、もがく曲が多いんですよね。メッセージ性があるというか、ここまでアルバムの1から10まで自己表現でオープンにできる人ってのもすごいなって当時は感じていた気がします。私信バム。こういうところ芸術家タイプっていうか、自己表現に対して怖れがあったとしても根底ではそれを跳ね除ける自己実現と自己表現の欲求が渦巻いてるのかな、と邪推してしまったりもしますが。
 
 
After the Tears
涙の後に。
 
多分ファンに向けての曲ってアーティスト的には「あるある」な型の曲で、まあそこまでめっちゃ目新しいってものでもないと思うんですよね。
 
確かにそういう類の曲って良い曲だなー!って思うことはあってもその人のファンじゃないとクリティカル食らわないんですよね、という当たり前の話なんですが。初めて真っ向から受け止めることになっちゃってめちゃくちゃになっちゃったっていうか。オタク、よく私信だ!って言いがちなんですが、そういうメッセージ性を強く感じて、向こうもそう話してくれて。僕らと演者ってまっとうなリアルタイムコミュニケーションってできないと思っているから、そういう間を取り持つ楽曲があってくれるっていうのはすごくうれしいし、今でもそれを大事に、噛みしめて歌ってくれることがとてもありがたいし、うれしいことだなって。
 
 
RAINBOW
1stの時は、なんていうか劇的だった。雨宮天という存在がどんどんと力を着けてこうやってライブをやるという段階まで、破竹の勢いであったけれど、元々はちょっと笑っちゃうくらいあんなにネガティブで小心者だと言う彼女の等身大を忘れていたな、という感覚。
 
2nd以降、締めるならこの曲しかないのでは?というイメージがずっとこびりついていて、それだけ1stライブは当時の120%のパフォーマンスだったんじゃないかって思います
もし映像が出るならいくらでも積んで見たいくらいには、強烈で衝撃だった思い出。でもあの時はあの時だし、今は今で。この曲は点での曲じゃなくて線での曲なのかなーって。
 
もちろん、あの時見た景色も歌声も点としてあまりにもまぶしいくらいに輝いていたけど、幅を持ったことでまた別の良さが出てきたと思うし、あの時あの場所にいた人たちからしたら1stの景色を忘れるなんて事は絶対ありえないし、あの時ぼんやりとしていた虹色がこれからもっとくっきりと見えていくんじゃないかなって思うとね。それと、演者が前に進んでいこうとしているところでファンの僕らがずっと過去に捕らわれているってのも関係性としては寂しい気もするし、そこはもっと僕らも視線を上げていかなくちゃと思うわけです。
 
雨宮天『ファーストライブに向けて』
 
雨宮天『ファーストライブ『Various SKY』初日大阪』
 
雨宮天『ファーストライブ『Various SKY』最終東京』
 
 
irodori
今となっては本当の意味で攻めて、振り切ったと自信を持つきっかけになれた転機のシングルなのではないかと。
2ndアルバムの中に入ってはじめて、明らかな異彩を放っているとあえて悪く言うなら浮いている楽曲。
 
赤いライトを真上から照らし、ステージ側からひときわキツく照らしたときの影のかかり方が本当に好きなんですよね。曲を通しての世界観の再現度が半端ないというか。ガイコツ型のちょっと古いマイクロフォンで歌うところも小道具に凝ってるな~という。
 
雨宮天としての歌唱、というものを強烈にイメージ付けさせられた曲だという思い出が有ります。
ライブではなく、リサイタルイベントが開催された際には歌謡曲のカバーをメインに進行していったのですが最後の1曲はirodoriを歌って。それまでは本人が言うようにカラオケで歌っているのを眺めているような、振り付けも込みだし歌い方もちょっと意識されてるのかなって感じだったところを全部ひっくり返すような、雨宮天としての楽曲、歌唱っていうものをガッとあの時は見せ付けられたような気がして。あれはなかなかの衝撃でした。こびりついている思い出の一つです。
 

 

 

雨宮天『irodori話①』
 
雨宮天『irodori話②』
 
雨宮天『irodori話③』
 
雨宮天『『irodori』発売︎!!』
 
雨宮天『『irodori』リリースイベント』
 
 
 
 
 
Fleeting Dream
両手で大きく〇の曲。
 
可愛い曲は歌いませんよ!っていうんだけどこういうのはさらっと歌ってしまうんだからズルいよなあと。さらっと、というのは語弊がありますけれども、こういうガールズロックに類する、アップテンポなんだけどもちょっと陰がある、語彙力を下げるとエモいって言葉になるんですけどそういうの歌わせたら本当にうまいなあって。
 
勝手に「追いかける曲」だと思っています。『ずっと消えないで』の部分が本当に好きで、この曲はこのフレーズに詰まってるなあって。irodoriもそうなんですけど4thシングルってA面もB面も違った方向で変えてきた、ベクトルを変えたシングルだと思っていてそういう歴史的なことを考えると超名盤だといえるんですがこれも点ではなくもっと観測者がいる場合の線の話なので客観的なものではないんですが。いい曲です。
 
雨宮天『『irodori』明日発売!!』
 
 
Eternal
実は最初はそこまででもなくて!irodoriから比較的間をおかずのシングルだったのでもっとトリッキーなのが来る!と思ってたので良くも悪くも、まあまあありそうな曲だ…ってな感じでした。
 
よく出たり悪く出たりまちまちなんですが、やはりDJとして曲をかける立場の感覚って言うのもありまして。声優楽曲っていうのは一部「いい曲」の記号になってきているなってとこも感じています。いやもちろんいい曲が多いんですけどそういうのじゃなくて、オタクの言う「いい曲」っていうやつ、これ界隈にいないと全くピンと来ないと思うんで分からない人は飛ばしてください…。
 
まあでもそれってぶっちゃけこっちの都合の話な訳で。これがリリースされてすぐ2ndライブ、TrySailのソロコーナーでも歌うことが多くてやっぱ盛り上がる曲だー!ってライブ映えしますね。オレンジグルグルしたくなるの分かるよ…オタク…って気持ち。
 
他の声優さんの楽曲って自分のこととか、表現とかってどこまでこだわってるんだろう?って思うことがよくあって、ほかのオタクから話を聞いたりするんですけどなんとなくここまでのレベルで自分の世界観を持ってるのは案外珍しいのかな、と感じます。どちらかというと世界観のある楽曲を歌っている声優さんはもちろんその人個人の力量もあると思うんですが多分に作曲家、楽曲を提供する人間の影響力やプロデュースによって出来上がっている、アンプを通してるみたいな感覚があります。
 
雨宮天『お知らせ』
 
雨宮天『Eternal話①』
 
雨宮天『『Eternal』発売︎!!』
 
 
Marvelous scene
TCGアニメのEDだ…って言い始めてからそのイメージがまだぬぐえていません、メロディラインがむしろ一番アニソンしてるんじゃないかなーって個人的には思うんですがこれは僕の聞いてるアニソン、偏ってるやつですかね…。
 
Eternalはいつも通り内面からのグワッと来る曲に仕上がってるんですが、こちらは魅せる曲に仕上がってるなとパフォーマンスを見てても思います。こちらも間奏のダンサーさんの奥から現れるあのセットがとても好きです。ここ最近での新しいアップテンポな楽曲の表現の仕方が如実に現れている1曲だなと。
 
雨宮天『Eternal話②』
 
 
 
 Aggressive SKY
雨宮天『Aggressive SKY  初日名古屋』
 
雨宮天『Aggressive SKY 中野』
 
誓い
初めて聞いたときはめっちゃビックリしました。というかTrySailツアーの幕張初日の「誓い」ですね。
 
人間の主観を通す場合、どうしてもバイアスがかかります。このときは声帯炎で声が出ないリリースイベント、新潟公演を経てのステージです。本当にすごかった。個人的な気持ちのドヤコヤはただのオタクポエムなので割愛しますが、そういう背景を加味しても壮絶なパフォーマンスでしたね。華やかさがあるとかそういうのじゃなくて、「役者」としてと「アーティスト」としての総合力をガツンとぶつけてきたなっていうところ。先述したライブ感によるプラスアルファっていうものが存在して、そこに並々ならぬ感情が乗せてあって、それってもう僕らからしたらどうしようもないくらいインパクトのあることなんですよね…。点の話ではありますが個人的には絶対忘れられないステージだったなと思います。
 
是非ライブで聴いて欲しいし、インタビューも読んで欲しいですね。今まで意識されていたことが実際に曲やパフォーマンスの形として現段階で仕上がったものを見せてくれる曲です。しっかりとしたwebでのインタビュー記事が久しぶりに書かれた曲でもありますしやはりアニメタイアップというのは重いものだな…と感じますね。
 
雨宮天「誓い」インタビュー|光と闇の2曲で示す、アーティスト“雨宮天”の世界 (1/3) - 音楽ナタリー 特集・インタビュー https://natalie.mu/music/pp/amamiyasora
 
雨宮天『ツアー栃木1日目2日目  TS』
 
雨宮天『『誓い』MV公開』
 
雨宮天『『誓い』あさって発売』
 
 
Abyss
内側から絞り出すような、という感覚。Eternalなんかよりもっと深く、黒い叫びの曲、だからこそピアノの音に寄り添うような歌声と、サビの歌声が1曲の中でしっかり表現されていて。でもこのイメージってCDじゃ汲み取れなくてライブで受けた印象なんですよねー。やっぱ生歌は明らかに情報量が違う…。
ここまでダウナーに落とした曲も珍しくて、誓いと相対する闇を表現した曲ということですが細かいところは上の誓いのインタビュー記事を読んでいただければ。
 
雨宮天『ツアー福岡 TS 』
 
 
 The Only BLUE/The Only SKY
雨宮天「The Only BLUE」インタビュー|攻撃的に振り切ったアルバムに広がる“Only”な世界観 (1/3) - 音楽ナタリー 特集・インタビュー https://natalie.mu/music/pp/amamiyasora02
 
雨宮天『『The Only BLUE』発売』
 
雨宮天『The Only SKY 初日横浜』
 
雨宮天『The Only SKY 大阪公演』
 
雨宮天『The Only SKY 新潟公演』
 
雨宮天『The Only SKY 福岡公演』
 
エデンの旅人
2ndアルバムリード曲、エキゾチック。
 
初めて聞いたときは「えっ、こういうやつでくるの!?」みたいな感覚でした。こういうの嫌いじゃなくてむしろ好きなんですけどリード曲としてはどうなんだろう?って思ってて。これを読んでくださってる人が聞いてるかどうかわからないんですが、今回のタイミングで雨宮天さんの楽曲オンリーでMixを録っていくなかですごく大事な立ち位置な曲になるな~と。ライブでは1曲目に歌われるので、どっちかというと今回の2ndアルバムに関していえばスタート地点、って解釈なんですが今までの曲の流れとかを考えるとエデンの旅人はリスタート、再出発の曲だなーというイメージに変わってきたんですよねー。
 
エキゾチックな曲が好き、というお話をされていましたがやはり歌謡曲好きな人はメロディがしっかりした曲好きなんだろうなって思いますね~。ライブではリハの影響か入場即曇り。あのローブ(?)の衣装本当に良いのでライブに来てない方は是非MV見てください。
 
 
Shu!Bi!Du!Ba!
東京ブギウギのような~というのは本人談。明るくてカッコいい曲分類にされているそうだが僕個人としてはステージ上でのパフォーマンスもあってお洒落で可愛い、といったところだろうか。というかあまりにも振り付けがかわいすぎるので天才!といったところ。振り付けのHIROMIさん本当にありがとうございました。。。振りコピも楽しいです。
 
赤のシルクハット、白いドレスで軽快に歌って踊るけど、ちょっとした緊張からの空元気も感じるような、単なるオシャレ可愛い曲に収まってないところも魅せる世界観の奥行きだなあと感じます。作曲家さんはすごい。独特の世界観を作り上げる曲の方面にはめっぽう強いな~という、やっぱり役者さんなんだなあ。。。
 
 
GLORIA
この曲も点ではなく、線の曲だと思います。
今は3rdライブの点、各会場での小さな線だけれど、これが次のライブではどんな線になってくれるのか、とても楽しみで。既存の曲も次には違う一面や感情をもたらしてくれるっていう期待があるのは本当に、追いかけるファンとしてはありがたく、次も行きたい!と思わせてくれてうれしいですね。
 
「日陰に咲いた 一輪の花 今はまだ そんなに強くないよ」
「心に咲いた大きな花は 涙を超えた証」
 
After The Tearsのちょっとしたアンサーソングだと思います。全部ではないけど。
 
 
Lilas
帰る場所、集まる場所、共有をしてくれる、歩み寄り。色々な感情が混ざり合ってどうしても「エモい」というような短絡的な言葉に収束させてしまうのだけれども、そういう風に思ってくれるんだったら本当にうれしいなあと感じます。
 
この曲はデビュー当初や、1stアルバムの段階、もっと言えば2ndライブの段階でも歌えなかった曲なんじゃないかなって思います。
 
言葉を大事にされる方なので、歌詞も当然何も知らずに歌ってるなんて事はないと思います。コミュニケーションにおいてある一定の自己開示がなければ円滑に進まないわけですが、ファンに対してのそれをこの楽曲が担ってくれていて、と言葉を重ねれば重ねるほど無粋になってどちらかというと感じてくれ!という気持ちになってしまいます。
言葉にしないことのバランスってのは難しくて。言葉にするということは何かしらの形を与えることです。それは有る一定の形を持たなくてはならないのでどうしても純粋な本流とは別のカタチであったりニュアンスを含むようになってしまいます。それでも人に伝えるときには言葉にしなくちゃいけないし、言葉にしないということを無責任だと捉える考え方もあったりします。僕はこういう二律背反の中でも素敵な言葉や文章を作り出す人を知っていて、その人達にできるだけ近づきたいなあと思って日々試行錯誤をしています(にしてもインプットがあまりにも足りないのは否めませんが)
 
話が大分それました。ブログとかインタビューとか、時にはMCとか。色々な形で声や言葉を届けてくれるわけなんですが、それ以上に楽曲に込められたメロディと歌詞によるメッセージ性ってすごいと思ってて、言葉だけじゃなくて極にして僕らに届けてくれているって言うところがありがたいなーって。
アーティスト活動だって別に絶対やらなきゃいけないわけじゃなくて、極端に言うなら副業みたいなものじゃないですか。でもあえてそこをやってまで作りたいもの、伝えたいもの、もしかしたらもっと自己顕示欲的な?ものかもしれないし。何が本当の原動力なのか僕らのあずかり知るところではないんですがでも、やってほしいなと思う人がいてそれに応えてくれるっていうのは、当たり前だと思っちゃいけないし、ありがたいことなんですよね。
 
演出、というかパッと明るいライトがまぶしいくらいにこちら側を照らしていて、ライブハウスでのアンコール明け最後の曲みたいな開放感と満足感に満ちていて。
GLAMAROUS SKYを2ndで聞いたときに、いつかこういう爽快感の有るガールズロックは聞きたいなーと思っていたのでそういうハマり方と歌詞と、ここに欲しいよなって思うところにセットリストとして入れてくれたこと。お互い一方的で不完全なコミュニケーションを続けているようでこういう形でカチッとハマると届いたのかなって少し思っちゃうところはありますし、向こうもそう思ってくれてたらいいな。とても大事な1曲です。
 
ライラック花言葉は『友情』。
 
 
Breaking the Dark
プロデューサーが入れたら?という声で入ったとのこと。もちろんアルバムとしてのバランスも加味しなくてはならないと分かっていつつもそのあたり全てを思い通りに、と言うことではないのだろうなーと感じました。その分シングルの楽曲は色々とやりたいことを言わせて貰ってこだわりのある形になっているとの事みたいだけれども。シングルでなければirodoriはなかったのかな?とか思ったりもしますね。
 
「私の曲は現実をぶち壊せとかそういうのが多いんですけど~」と少し冗談っぽく話されますが、そこが根底にあるのだなあと感じるわけです。なんやかんだでリアリストなところがあって、ある種の女性っぽくなさと芸術家っぽいところがあの生き方になるのかなあ。。。Silent Swordの正統派の後継曲ってイメージです。4つ打ちのデジタルロックでカッコいいです。
 
 
Trust Your Mind
やっぱオタクなのでこういう展開とメロディーの曲が好きなんだよなー!っていうやつです。
色々とバイアス抜きにして好きな曲!って感じのそれです。アルバムへの収録楽曲を決める際、ライブでの光景、イメージを加味したところもあるということだったのでこれもその一つかなと。
 
こういう直感的に盛り上がれる!って曲も入りやすくていいなーと思いますね。つって自分の意志を信じろ、って曲名なのはご本人らしさ全開ってところではあるんですが…。これは結構趣味曲だな~って感じですね…。というか雨宮天さん、150~160帯のBPM好きっぽいし曲はデジタルロック多いしfripSideとか実は好きなのかな…。音域的にはちょっと違うような気はするけど…。
 
  
番外編、という扱いになるんですかね。
実際に生で聞くことが出来たのは1stの1回だけなんですが、やはり息遣いとか所作とかそういう色々なものが情報として入ってきた状態で聞く曲って、文字通り情報量が違うんですよね。
 
あとは、プラスアルファが乗ってくると言うか。CD音源は一般に流通するものなのでその点やはりノーマライズドされたもの、マスタリングされたものとしての音だなって感じがするんですけど実際に喉から出た声が震わせて、感情を込めたものが直接耳に入ってくる、これもまたある種の情報で「実際その曲とは関係の無い感情」が乗る可能性も含まれているわけなんですよね。これがノイズになることもあれば、新たな感情を呼び起こすこともあって、こういうものがいわゆるライブ感って言われるものなんだろうと僕は勝手に解釈しています。その点のアドリブ、アレンジっていうのはアーティストでもあり役者でもあり、といった所にあるのかな、と感じます。
 
今できる範囲での表現っていうのをいつでも見たいのでいつでも僕は昔のタイアップの曲も歌ってほしいな、と思うんですがその時限りの曲っていうのも、その時だからこそ素晴らしく、良いものであるということもあり。難しいなー!でももう一度どこかで聞きたいなと思います。
 
一週間フレンズ。』EDテーマ「奏(かなで)」発売記念、雨宮 天スペシャル・インタビュー! – リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト
 
新鋭声優・雨宮天、スキマの名曲をカバー「練習しながら何度も泣いた」 | ORICON NEWS https://www.oricon.co.jp/news/2037606/full/
 
雨宮天『奏』
 
雨宮天『MUSIC FAIR』
 
 
みっちりと、その曲について書いてるときはその曲を聞きながら、いろいろと思い返しながら。振り返ってきました。言葉を尽くす曲と思ったよりフィーリングで聞いてたんだなって曲が明らかに分かったりして結構自分でも面白かったです。まあ単純に高まる曲は高まりたい!というのがあるのでそこらへんは案外淡泊なのかも。
 
どういう話の流れだったか、ちょっと忘れちゃったんですが「悪意のごはん」の話があったとき、ちょっとTLがザワつきました。
僕らが雨宮天さんから感じることと向こう側が本当に伝えたいこと、絶対一致するわけじゃないし、真意を100パーセントくみ取れるわけでもないし。エスパーじゃないし。いつか、もしかしたら向く方向が変わっていっちゃうかもしれなくて。今こうしていいなって思えて応援できてるって並大抵の確率じゃあないと思うんですよね。
 
あるお方と話をしていた際に「自分の好きな声優さんが自分の好みの活動をしてくれているかどうか」みたいな話をしたんですが、まさにそれはそうで、しかも音楽っていう一番好みの分かれるところで自分がいいと思ったものを歌ってくれる、頑張れと思える。本当になかなかないことですよね。この話をしてから「私の挑戦を受け取ってくれる」という言葉がなんとなく、実をもって、重く感じるようになりました。
 
イメージを押し付けないって難しい行為や姿勢だと思っていたんですが、気楽に考えればあの人はあの人だし僕は僕でやることやるってとこなんだと思いますよね。こうやって整理する時には検閲をあまりかけずにバーっとTwitterとかにも書いちゃうんですけど最終的には僕らはこう受け取ったけど実際はどうかわからない、答え合わせができるかもわからない、けど応援したいって気持ちはまだここにある、まだ先に進むところを見届けたい、っていうような着地になるんですよね。周波数が合うってまさにピッタリな表現だなって思ってて。
 
無断で記事内でお名前を出すのは失礼ではあるんですが、僕が雨宮天さんを追いかけ始めてイベントレポートの記事をはじめ、ずーっと追いかけて読んで、勝手にリスペクトしているうじゃのさんが「周波数」のお話をされていまして。最近になってようやっとなるほどなと自分の中で自分なりにストンと胸に落ちております(普通に間違ってたらごめんなさい)
 
そんなうじゃのさん、僕なんかよりも長く深く記事を書いていらっしゃるのでもしよろしければそちらもどうぞ。
 イベントの内容や雰囲気、雨宮天さんの人柄も含め少しうかがい知ることができるのではないでしょうか。
とても繊細な文章を書かれる方です。 
 
雨宮天さんのオタクは何かと「言葉」や「文章」だったりそこから派生する想いや意思を尊重される方が(見える範囲では)多いと思います。いただくものを大事に思うからこそ僕らのほうからも大事に、返すというプロセスがちゃんと見えていてそれにならっているんだと思います。これは僕のエゴなんですが、良いファンに囲まれた、と思っていただけるように自分も頑張っていきたいし、これからもしっかり挑戦を受け取っていけるようになりたいなと、ちょっと最後はイキったオタクみたいなことを書きながら終わりにしたいと思います。
 
これからも素敵な青の時間を見せてくれることを楽しみにしています。
 
 
人柄や考え方についてなど(こちらは随時追加していく感じです…) 
雨宮天『よく分からないブログ』
 
雨宮天『本題が下の方にあるブログ』
 
雨宮天『今夜!お知らせ』
 
雨宮天『2017年最後のブログ』
 
雨宮天『『誓い』発売』
 
雨宮天『てんこ盛り 』

リズと青い鳥を「目撃」してしまった話

なにかとTLで話題になっていた「リズと青い鳥」ですが、映画館で見たほうがいいよと強く勧められたので上映終了ギリギリだったのですが見に行ってきました。良い作品でした。純度が高い。

 

見終わって一発目の感想が「これは一回ポッキリの作品だ」でした。

もちろん何回か見に行ってちょっとした仕草とか演出、メタファーの存在に気づいたりだとかそういうものはあると思うし、そういう楽しみ方もあるなって理解はするけどこれは初見で何を拾って、何をこぼしてしまうのか。というところ含めての作品だと思った。

僕は現実では鈍感でオタクで女心なんてちっともわかりやしないけれども、何故かこの進路を決める直前の女子高生という生き物は多分、人生で一番繊細で純粋で脆くて、そして強くて毅然としたものなんだと思う。フィクションだからその部分が増幅させて描かれてはいると思うけど現実もたぶん、そうなんだと思う。なんとなくハッとさせられる凛とした部分を感じる時がある。

忘れてしまう前に印象的だったシーンをいくつか。

●フルートの光の反射、なんとなく希美がみぞれを意識している良い演出だなと思いました。

●希美がみぞれとの距離が少しずつ分からなくなっていくところ。とても繊細にかつ丁寧に積み重ねて描いているなあと感じました。ああいうのは何かきっかけがあって起こるもの、というよりかはどちらかが最悪手じゃないんですけど踏み外してじくじくと広がっていくいやな感じなんですよね。ボタンを掛け違えてしまった、というか。みぞれは希美のことを手放したくないという気持ちの描写の多さ、ビジュアルも含めて脆さをイメージしやすいですが好きなものに対しての意思の純度が高いんですよね。一度部活を辞めてしまった希美に対しての不安や恐れはあるものの、今度は絶対に。という意思がそこにあって、それが暗すぎない好意の支えになっているのかなと。

●最後の方のシーン。理科室。

演奏のシーンがあってからのアレですが、あそここそ本当に純度が高くて汚れを知らないというか、完全なプライベートな空間を「目撃」してしまったような感覚に陥ったシーン、あれは衝撃的だし印象に残った人も多いのでは。

色々と言葉にするのも安っぽくなっちゃう気がして嫌なんですが、貴女にとっては普通かもしれないけれど私にとっては全部特別っていうの、マジで好きなんですよね。

与えた人間というのはそれが当然になってしまっていて結構その行為自体に何も感じなかったりして、あまり特別扱いしない(他人にも与えているのでその人にとっての大きさを推し量れないということもある)のだけれど、そこをあの場で、ブレずに伝えて、引き出したのがみぞれが青い鳥である所以なのだろうなあと思いました。

 

リズと青い鳥の童話の話は結構じわっと涙がにじんじゃったんですが最後の方の理科室のシーンは泣くというか、すごくきれいで繊細できわめてプライベートな現場を覗き込んだというような、そういう衝撃のほうが強かったです。呼吸が止まりました。

それと、高校を卒業してまあまあ経つので学校感とか、音楽をモティーフにした作品なので当然なんですけど、どこかしらで生の楽器の音が聞こえてくる空間っていうのはほんとに良いなあと思いました。やっぱり楽器に対しての憧れは忘れることができないし、一度はしっかり打ち込んでおきたかったなあと思ったりもします。

見に行って!とかこれいいから!ってオススメする人すげーなって思いました、僕はこれを人にオススメするってできないなと、というかしたくないなと…。

良い作品って誰かと話したくなるんだけど、そういうのじゃなくて自分の中でひっそりと秘密にしておくような作品でした。個人的主観の話だしこうやって感想を書いて公開してるんだから矛盾してるじゃん、というとこなんですが久々に綺麗すぎるものを食らってしまって咀嚼しきれないのです…

 

久しぶりにクラシックのコンサート行きたいなあってな気分になりました。生の楽器の音が聞きたい。

Try「whiz」us!トーク&ミニライブ 大阪 第2部 感想とか

前置きが長いです。イベントの感想だけほしいという方は【ここから】の表示から読んでいただければよいかと。

 

某企業のインターンシップの帰りの新幹線、ぼーっと外を眺めながら今日は疲れたな~とか考えながらの帰り道だったのですが、スマホにメールの通知が来て、まーたリクナビかと思って確認したら、TrySail 3rdシングル”whiz”のリリースイベント大阪第2部の当選通知メールでした

隣に座っていたお姉さんがびっくりするくらいには喜んでたみたいでそこから先はずっとwhizとBaby My Stepをヘビロテしながら家まで帰りました。

 

アニメを見始めて声優に注目し始めて、色々とイベントに行き始めたのもここ最近の話でそういう意味では新参オタクと言っても差し支えないかなという僕ですが、前回の更新(ちょうど一年前くらい)から何が変わったかというとTrySailという女性声優ユニットにお熱になってしまったと言うことです。TrySailの説明はし出すと長くなるので割愛します。。。

アイドルマスターミリオンライブの1stライブ2日目で雨宮天さんと麻倉ももさんのきゅんっ!ヴァンパイアガールの素敵さというかなんていうか形容しがたい色々に目をやられてしまった僕はそこからお二方について調べ始めて、TrySailというユニットにたどり着いてとりあえずネトラジやってるみたいだし聞いてみよう…というのが沼へ足を突っ込んだきっかけというんですかね。あのころはここまでになるとは思ってなかったのですが。

 

話を戻して、ここ最近で一番推しているユニットではあるのですがイベントはどうしても都内某所もしくはパシフィコ横浜であったり関東メインで開催されていたので一度も参加することなく(したかったけどできなかった)ここまで過ごしてきていたのですがwhizの発売に伴って大阪でもリリースイベントをやるということで絶対に行きたい!という気持ちがありました。

実際買ったのは一枚だけだったのですが発売日に買って即祈りながら送ったのが功を奏したのか席を用意していただく次第となりました。(雨宮天さんの3rdシングルVelvet Raysのリリイベの時も一枚しか買ってなかったのですがそれなりの強運のようです)

就活前の最後の現場となりました。とてもうれしかったです。

 

【ここから】

とりあえず総括した感想を言わせてもらうと「ありえん楽しかった」というやつでした。幸せ空間がすごかったです。オタク並みの感想。

TrySailの中では雨宮天さん推しだったんですが、実際目の前にしてみるとみんな可愛くてどうしたらいいんだ……っていう気持ちがすごかったです。ナンスは衣装可愛いしもちょはもちょワールドを形成しながらも仕草が可愛い(話してる人の方をちゃんとじいっと見てる、小動物的。)

天ちゃんはいつもどおりちょっとした仕草だったり笑顔だったり本当に可愛いのです……ソロCDリリイベの時の天ちゃんは素なのか何なのかささやかに喜んだり照れ照れしたりするところが可愛いんですがTrySailの三人で居る時の天ちゃんは友達と喋ってるとき、楽しい時のハイテンション!って感じのオーバーなところが本当に可愛かったです。エスカレーターの話をしてる時に天ちゃんが「そう!それなんだよね!」みたいな感じでジャンプしてるのを見てこいつ可愛過ぎかってなりました。

 

トーク内容とかここがよかった!とかいろいろあるんですが特に印象に残ってたのをいくつかあげると

・天ちゃんが怪しい人になってしまったのはもちょとナンスのせい(最近自覚が芽生えてきた)

・もちょ、自転車の練習をすることを決心(しない)

・お肉と海鮮を同時に楽しめることに目を輝かせるもちょ

・ステーキの話題で盛り上がるそらもちょにドン引き(僕から見るとなかなか二人の世界に入れないナンスが拗ねてるようにも見えるんですが)しながらスケブに書きこんで客席の同意を得る

・ナンス、関西弁が一番上手(主観的な判断です)

雨宮天さんは本当に髪がきれいです

・「褒めあっちゃってください」という質問で照れ照れし始めるみなさん

 

トークはトラハモに映像が付いたみたいな感じでした。いつも録音現場こんな感じでやってるのかしらみたいなのが見れてとてもよかったです。皆さん表情豊かでかつ動きと仕草がほんとにね、もう可愛いんですよ

他のイベントにあまりお邪魔したことがないので偉そうに言うのも何なんですがTrySailのイベントの良い所ってこういうアットホームな雰囲気というか、TrySailのお三方が生み出す良い雰囲気をファンである僕たちもひっくるめて楽しい!にしてくれるのがすごく良いとこだなって思うんですよね。

 

ライブパートは3rdシングル表題曲whizからのB面オリジナル楽曲Baby My Stepの二曲でした。TrySailのポップな曲が多い中で一番好みな感じで出してくれたwhiz、忘れていました。ライブは振り付けが付いてくるんですよね……可愛かった……。

曲もそうなんですが振り付け!?ってなってしまってめちゃめちゃガン見してしまったのは完全にオタクって感じでしたが本当に良かったです。そしてあんだけ動いて歌い上げるのはほんとすごいなと。変な言い方ですが伊達にライブ重ねてやってないな、という印象でした。

 

そして楽しみにしてたBaby My Step、もうコールが楽しいのは分かりきってる曲なんで大注目どころかこれが聞きたいがために!みたいなところはあったんですがまあ本当に最高でした。ありがとう春日章宏さん。

コールと言っても一緒に歌ってるような感覚になってました。めちゃくちゃ最高でした。ここにきてボキャブラリーが貧困になってきたので色々と伝えられないのがつらいところなのですが本当にこれからも応援させていただきたいです、僕も頑張りますと言った感じです(オタク)

振り付けもめちゃ可愛かったんです!1番歌い終わってから人差し指を前に出して振るところ、あれを考えた人は本当に最高ですね…。

 

トーク、ライブパートともに楽しめました。本当に就活が本格的に始まる前に行くイベントとして最高でした…。4thシングルの発売も決定してますし、2016年のTrySailの今後の活躍の機会も増えてくるんじゃないかなと個人的には思っています。

これからも引き続き応援していきたいなと思いました、ワンマンライブも学生のうちに一回は都合をつけて行きたい…!

 

席についてあまり言及してませんでしたがまたもやほぼ最前みたいな感じでめちゃくちゃ緊張しました。なんだかんだで距離って大事だなと思いました、至福。

 

そんな感じでイベントレポなのかオタクのチラシ裏なのか良く分かりませんがそんな感じで。次にイベント行けるとしたらいつかな~。