水より烏龍茶

日々思いついたことや考えたことを書き散らす

Vtuberという沼から見える景色

ここ最近またVtuberにハマっている。
 
一時期からライバー形式の配信者が増え、追いかけてられないという気持ちとそこまでの時間と関心を割いてまで追いかけたいと思えるVtuberが長い間いなかった。今回改めてVtuberという存在にハマり直したのも不純な理由からだ。
端的にいえば「今逃がすと大きなムーブメントに乗り切れず非常にもったいないだろう」という機会の損失を恐れてのハマり直しである。動機は不純とはいえ今となっては沼にどっぷり浸かり切っているし、純粋にVtuberという文化を楽しく享受できている状態ではある。
 
2018年の5月末にもVtuberに関するエントリを実は投稿している。今エントリを投稿するにあたり読み返したが、おおよそ書きたいことや言いたい事は今とそんなにブレていないと感じた。しかし内容としては丁度特定のVtuberに対しての距離感に一人で勝手に悩んでそれをぶちまけたかったんだなという心情の吐露が後半延々と続いており、怪文書としての質を下げ、単なるお気持ち表明、チラ裏未満といったような文章で大分恥ずかしかった。この年になってもそんなものをインターネットの海に放流していることについて進歩がないと感じるとともに、まあブログってそんなもんだし…という気持ちがある。ちなみに該当エントリは流石にキツかったので非公開にした。
 
話を戻して。改めて自分の中で整理したい項目がある。
 
  1. 「機会の損失」を恐れた自分はVtuber文化に何を見たのか?
  2. 「ライバー」形式の配信者にハマった理由は?何が魅力なのか?
 
この2つに絞って自己の整理及びお気持ち表明、そしてVtuber文化の良さをまだ知らない人にこんなものがあるよ、といった「布教」になれば幸いである。
 
①「機会の損失」を恐れた自分はVtuber文化に何を見たのか?
 
まずは自分のVtuber遍歴を軽くおさらいさせていただきたい。
 
当時Vtuberという言葉はなかったが、キズナアイの存在をSNS等でぼんやりと認知していた状態、初めてVtuberとして意識し、追いかけだしたのは「輝夜月」。デビューして間もないうちに今で言う「切り抜き」がTwitterに「首絞めハム太郎」とキャプション付で流れていたのを見たのがきっかけである。
もともとVtuberというものに対して自分が求めていた要素は「インターネットのみんなで作り上げるキャラクター、人格」だったので、最終的にはボーカロイド初音ミクのような存在を想定していたしそういうのが今でも好きだ。バーチャルアイドルという定義が一番近いかもしれないが自分が想定する像はアイドルというよりもっと我々に近しい存在だ。
 

www.nicovideo.jp初音ミクという存在をひとつの人格として認める作品の中でも一番に好きな曲、どこかダウナーな声が人間とは違う存在であるようなそんな雰囲気を感じさせる。

 
そもそも輝夜月が良いと思ったのもインターネット上に独立した人格、キャラクターの強烈さやYoutuber特有のスピード感と勢いが個人的には新鮮で面白かったからだと思う。後述するが、おめがシスターズについても同じ理由で好きだし、彼女ら自身もそこを武器にしていると思う。
 
次に個人勢の「名取さな」、可愛らしい見た目(は大抵みんなそうだが)に反して視聴者のオタクとのやり取りはとてもオタク的で安心する。
本人は
「 配信内で“仲良し幼馴染ごっこ”を一緒にやっているような感じですね。それくらいの距離感が一番楽しいんじゃないかな 」とインタビューの中で語っており、友達感覚でやりあえる楽しさを提供してくれ、出来上がる雰囲気はとても楽しい。(ここで配信側から距離感について触れてくれるところがとても嬉しいところでもある)
 

www.moguravr.com

その後にあにまーれ所属の因幡はねる、ハニーストラップ所属の西園寺メアリ(シチュエーションASMR配信には一時期大変お世話になった)と変遷してきたものの、ぐんぐんと規模を広げていったにじさんじのライバーに着いていけず、細々とお気に入りを視聴するに留まっていた。それが大体エントリを更新した2018年5月~6月くらいだったと思う。
月ノ美兎が2018年2月7日に自己紹介動画を投稿、初生配信は同年10月の出来事
 
今一度Vtuberという文化に立ち返ったのは友人から勧められた「おめがシスターズ」がきっかけだった。ある意味当初の自分の好みである本来のYoutuberとしてのテンポの良さと企画力、立ち過ぎているキャラがクリーンヒットした。コンスタントに「動画」として活動しているのも個人的には追いかけやすく、嬉しいポイントだった。
 
横目で見ていたVtuber文化の勢いは留まることを知らず、にじさんじが2019年12月に両国国技館でライブ開催を実施。個人として大きな意識の転換になったのは、ボーカロイド文化にも造詣の深いkz氏のVtuberカルチャーに関するインタビュー記事だった。
 
Vtuberについて興味がなかったとしてもこのインタビュー記事はとても分かりやすくかつ、ボーカロイドという大きなインターネット音楽のバックボーンがある立場からの氏のVtuber観について話されているので、いちオタクとして生活している皆様方にはぜひ読んで頂きたい。
 
詳しい内容は記事を読んでもらうとして、ここでやっと「今新たなインターネットカルチャーの流れにVtuberが大きく寄与している」ということを肌身で思い知った。極端に言うが、普通に考えてキャラクタのガワを被った素人が国技館でライブをするだなんてありえないことだと思う。しかしそれを是とする何かがそこにはあるのだと感じられたのである。
 
更に本当にタイミングが良かったと言えるのはにじさんじ1周年を記念して作られた「Virtual to Live」をほぼ同時期に知ったことだ。
 
こちらも主観的でかつピントのぼやけた感想しか出てこないのが歯がゆいところではあるのだが、MVも含めて大事に作られていることが分かる一曲だった。とにかくこの曲とMVをしっかり見て「にじさんじというものを最初からきちんと追いかけたうえでこの曲と出会いたかった」という後悔が行動を促したと思う。当時GoogleのCMに起用された「Tell Your Wolrd」がテレビから聞こえてきたときと同じ感覚を再度味わったような。そして奇しくもその作曲は両者ともkz氏によるものであったのである。
 
Tell Your Worldの親和性といった意味ではキズナアイがリリースした「Hello,Morning」が記憶に新しい。過去に自分もその旨のツイートをしている。
 

open.spotify.com

 

どちらの曲がより近しいかと言うより、むしろ共通項があると見た方がいいと考えている。Hello,Morningが個としてのVtuberの萌芽を歌っているのだとすれば、Virtual to Liveは複数の関係性を歌っているのである。知見がないため「にじさんじ」という箱の文脈から見た解釈は別の有識者がまとめているエントリを参考にして欲しい。
 
 
自称スーパーインテリジェントAIとして自我に目覚めたキズナアイが人間のことをよく知りたい、仲良くなりたいといった動機から活動を始めた存在の曲に対し、Virtual to Liveは常に「君」と「僕」の存在が明示されており、その双方向性はHello,Morning以上に想起される。モデルとして比較するのであれば、Hello,Morningが一点から全方向への矢印を発しているとすれば、Virtual to Liveは無数の点を無数の線で繋いでいくようなイメージである。
 
ここでTell Your Worldに立ち返りたい。結論から言えば、先程話したようなイメージモデルをTell Your Worldはどちらも内包している。「私」と「君」の存在が明確になっており、「胸に秘めた言葉乗せ空に解き放つ」し、「いくつもの線は円になって全て繋げてく」のだ。
ここまで整理するとどちらの曲もTell Your Worldを想起させるに十分な要因を含む曲だということがわかる。Tell Your Worldが採用されたCM映像のイメージもこのモデルの想起の一助になっていると思う。
 
長らく脱線してしまったが、ニコニコ動画世代のボカロ育ち(って自称するには厳しいけど)、インターネットの成長とともに歩んできた世代の我々及び自分にとっては今までの新しい始まりを集めた輝かしい物質でブン殴られたような感覚を覚える、それがVirtual to Liveという曲のポテンシャルなのだと思う。この予感に乗っからないなんて本当にもったいない、と感じた矢先、にじさんじ所属ライバー一覧をひっくり返していた。
 
最初の問いかけである「自分はVtuber文化に何を見たのか?」の答えとしては「新しい予感をそこに見出したから」というあまりにもざっくりとした回答になってしまうが、ここまで読んでもらった人たちになら、というか自分と同じく、時間とともにインターネットのカルチャーが膨れ上がっていく景色を一部でも見てきた人であれば、理解してもらえる感覚だと思っている。
 
最終的に自分が箱として推していくのはにじさんじではなくホロライブプロダクションになって行くわけなのだけれど、そのきっかけはオタクのRTによる切り抜きで食らってしまうというなんとも偉そうに語っておきながらあっけないものだった。
 

 

沼というのは足を踏み入れた時点で出ることを諦めるべきである。
あとオタクはチョロい方が生きやすい。
 
②「ライバー」形式の配信者にハマった理由は?
 
先述したように「ライバー」形式の配信者は多忙を極める現代人と溺れる様な情報量に溢れる現代社会において、全て見て貰うことは想定しておらず、むしろ配信者側の都合により広まったスタイルである。サッと出てくるメリットとしては下記。
 
  • 1本の動画編集の労力に対して配信する方が楽。アーカイブを動画として残せる
  • 視聴者へのレスポンス速度が早い
  • 供給頻度の調整が可能
 
今回取り上げたいのは3つ目の項目の「供給頻度」である。
毎日更新されるコンテンツは比較的少ない。ここ最近毎日更新で話題性の高いものといえば「100日後に死ぬワニ」が頭に浮かぶ。自分がそもそも毎日更新されるものに対してのアンテナが鈍いといえばそれまでなのだが、基本供給側の都合も含め、毎日更新を銘打っているものは少ないと思われる。アニメも週1だし、Twitterのシリーズ化漫画もおよそ隔週くらいのペースなのではないか。
 
それに対して配信者の供給スピードはおよそ毎日更新(配信)である。ゲーム実況・雑談・コラボ企画などおよその内容は似通っているものの、その供給スピードは他のコンテンツにはみられないものがある。これが「ライバー」の特徴でもあり大きなセールスポイントでもあり、ハードルでもある。
一度ハマれば尽きない供給に嬉しい悲鳴を上げることになるが、入る前は「とにかく履修項目が多い」というイメージから参入障害になりかねない。
 
まだドハマりする前の自分の心持が記憶に新しい為、両者の立場から考えてみたい。
 
どっぷり浸かる前は一人に絞ったとしても膨大なアーカイブを目の前にしてどこから手をつければいいのかといった途方もない感覚に陥ったものである。個人の消費嗜好にもよるが、どうせ好きになるなら最初から把握しておきたいという気持ちは特に手をつける際に障害になる。(このスタンスについて最近とあるきっかけで疑問視している点もある。後述する。)
 
また、大半を最初から把握する為にデビューしたばかりのライバーを追っていくのは個人的にはオススメできない。
どれだけハマっていたとしてもライバーの活動をフォローしていくのは時間と気力が必要で、知っておかなければならないという矜持だけで維持できるものではないからだ。
 
「まず全体を知りたい」ではなく「もっと知りたい」が継続のための大きなポイントだと思われる。そのポイントに沿うならば、むしろ「切り抜き」が多く蓄積されているライバーから入っていくのがベターだ。コラボ企画を通じて他のライバーの人となりを知ったり関係性を知ることが出来る。
 
渦中にいない側の立場に要求するには難しいとは思うが、とにかく自分に合ったライバーを切り抜きメインで探していくということが重要になる。
動画投稿をメインに活動するVtuberは動画という作品において、自己のキャラとしての立ち振る舞いによって発生するキャラ性を定量で観測できるが、ライバーは基本的に編集無しのガチンコ生放送。しかも今となってはガワのキャラクター性に則っても則らなくても良い環境であるわけだから、キャラと中身の人間を両極に取り、どの比重で活動するかはそれぞれ違ってくる。そこを視聴者は自分で好みの按配を選び取る必要がある。
このキャラと人間の重なり具合、グラデーションというのはVtuberという概念を考える上で重要なファクターである。この点についてはハマった立場からの項で詳しく述べる。
 
ハマった側の立場から言わせて貰うとライバーの面白さは架空のキャラクターと人間の営みのどちらも美味しいとこどりを贅沢に行えるということだ。こちらも整理しながら一つずつ紐解いていきたい。
重ねるが、ライバーの一番の魅力は架空のキャラクターと中身の人間のグラデーションを意図して変えられる、そしてそれを配信形態としても変えることができる(オフコラボ)ことだ。これらの魅力、スタンスを切り拓いたのはにじさんじ1期生の月ノ美兎、キャラクターと中身のグラデーションはJK組(月ノ美兎、樋口楓、静凛の3名によるユニット)が拡張していったと言っても良い。
 
月ノ美兎、樋口楓によるお泊り配信は視聴者の認知をバグらせる衝撃的な試みであったように思う。
 

youtu.be

目の前に写っているのはあくまで平面のキャラクターであるのにも関わらず、確かにそこに奥行きが生じている。あえてその奥行きにフォーカスした配信を行ったことは、当初の「ガワを被ってるんだからキャラを守れ」といった風潮の大半を吹き飛ばしたと思う。そしてこれは視聴者の多くがこれを受け入れる体制がこの2018年頃までに既に形成されてきていたという消費者の質の熟成が済んでいたという側面も大きく関与しているだろう。
 
消費者の質の熟成に関して、大きく貢献したのはラブライブ!アイドルマスターといった二次元アイドルコンテンツだと考える。これらが世間を圧巻し、多くのオタクがどういう形であれその一端を楽しむという状況が出来上がった。
 
  1. 自分の投入したお金や熱意がコンテンツの充実として跳ね返ってくること
  2. ライブイベントではアイドル(キャラクター)の成長と中身(声優さん)の成長がリンクしたような見せ方をしていること
  3. アイドル(キャラクター)の関係性を中身の人間(声優さん)の関係性に擬似的に降ろしていること。
 
これらの要素をじっくりと2013年ごろから熟されてきた「平成のオタクの一般教養」のように思われる。新しい枠組み、スキームとしてオタクが無意識にそのスタンスの作品や形式のものを受け入れられる受容体が既にオタク諸兄に形成されていることがライバーをここまで広く受け入れる素地になっていると考える。
 
抽象的な話から始めてしまったが、個人的に考えるライバーの最大の見所は「各々の関係性」にあると感じている。
日々新たなVtuberがデビューする、更新はほぼ毎日、母数と供給頻度はコンテンツという枠を越えて「社会」という規模になりつつある。ブランドの枠を越えたコラボも実施され、売り出し方が違うライバー同士の交流も生まれている。キャラクターという枠に捕らわれない人間味をもって、我々にエンターテイメントとして「関わり」を提供してくれている。
 
自分も通ってきた二次ドルコンテンツで培ってきた「関係性」に対する嗅覚をバシバシと刺激してくるし、今となってはVtuber万々歳である。ハマってしまえば毎日お手軽に「てぇてぇ」と呼ばれる関係性の奔流がそこにある。表立っては言わないものの、そういった関係性の発展が見ていて興味深いし、ぶっちゃけ楽しい。時間経過の関係性の発展に関しては二次アイドルコンテンツでなく、声優コンテンツの範疇に若干踏み込んでいると思われるが、ここは深く突っ込まないようにしたい。センシティブなので。
 
日々どこかで誰かがともに喜び、ともに楽しみ、ともに達成感を分かち合う、それが劇的な形でほぼ毎日提供されている現状は、非日常の日常化といっても良いのではないか。普段そこまで自分達が生活している中で味わうことのない「達成」や「実現」をともに歩んでいく中で追体験していくモデルは二次元アイドルと通ずる部分がないとは言えないがVtuberにおいて見られるこれらの現象は厳密には異なるものだと思う。我々視聴者への干渉度合いが段違いだからである。おしゃべりフェスの感想戦の配信で特にそれらを感じた。明確な隔たりが横たわっているのだが、向こう側から急に距離を詰めてくる、心臓に悪い。
 
 
さて、長々と書き連ねてきたが今エントリで主張したいことを簡単にまとめていきたい。
 
  • Vtuberは今がアツい、乗れるなら今乗っとくほうがいい
  • 1人でもハマれば勝ち、あとは沈むだけ
  • キャラクタと中の人間で構築される奥行きと関係性がライバーの魅力
 
コアの部分を纏めてしまえば陳腐極まりない、他の有識者が散々言っていることを繰り返しているだけだが、自分なりの考察や日々考えていることの整理も含めて今エントリで一端の区切りを付けられたことに意義があるとして締めたいと思う。次は実際のライブ会場で目の当たりにしたい…。
 
ここまで読んでもらえた人は少なくとも「Vtuber」というものに興味がある人だと思う、今は盛り上がりも見せているので是非このタイミングでなんとも奇妙な感覚の錯視体験に身を投じてみて欲しいと思う。
 
 
今エントリを書くにあたって調べているうちに出てきた面白そうな記事
(内容が引っ張られるので書き終わるまで読んでない)(予約投稿したら読みます)

kimu3.net

www.pixiv.net

note.com

 

最後に

最後に個人的にお気に入りでかつ、人にオススメ!とよく見せている切抜きなどを「続きから」紹介する。気になったものがあれば是非色々とチェックしてみてほしい。
 

 

続きを読む

2019年振り返り。

2019年、振り返っていきます。本当はもうちょっと余裕持ちたかった…。
 
DJのことってあんまり喋りすぎるとダサいのかな?って思ったりしたんですけど、備忘録という意味で忘れたくない意識とかそういうものはちゃんと書いてこ、ってスタンスで今年は書くのでこいつ語りだしてダセ~な~って思っても言わないでくださいね。普段そういうのは我慢してるからこういう精算のときくらいは許してほしいですね!
 
1月
振り返って一番最初にびっくりしたのがdominaの閉店って今年の話だったんですね。
もう遠い昔のように思いますが…関わった年月は短かったですけど本当に思い出深いハコです。
 
そんなわけで主催イベント「ゆらり、くらり。」の第2回でした。
 
 
ゲストは東京からHasshyさん、関西から住人さんを呼んでローカルもちょろっと変えてみました。フライヤーイラストは前回と同じく飴さんに依頼させて頂き、第1回と同様素敵なフライヤーに仕上がりました。
第1回もあの日やってた全国のパーティの中で一番よかったパーティやれたな、と思ってたんですけど第2回は「特化」という意味でよりパワーアップしたものをお届けできたと自負していて、これに関しては各人さまざまあると思うんですがあの日来なかった人、本当にもったいないって思いました。それだけ自信の持てるパーティをできたことは本当に良い経験になったと思います。
いわゆるパーティを主催するメリットっていうのも享受できていて。Basspotはなんやかんやクルーの一員という立場ですが自分が頑張って育ててきた!という認識がほぼなくて(責任を負わないとかそういうのじゃなくて単純な認識の問題)、それを考えると「ゆらり、くらり。の」って枕詞が着くようになったのは嬉しかったですね。
 

 →HasshyさんのDJ、dominaの雰囲気とも相まって圧巻でした。

 
また、Basspotとして対決はしましたが、通常出演は初めてだったMyBoom!!の20回目に呼んでいただきました。この日は掘り始めてたElectro Swing、そろえ始めていた歌謡曲をかけることが出来て楽しかったですね…。オールジャンル、好き勝手にしていいの免罪符にしちゃダメだなとは思ってますが、やはり僕は自分のDJ1枠で色んなところを横断したくなっちゃうケがあるみたいです。
 
雨宮天さんの7thシングル、Defianceが発売されました。リリース直後、Song forという曲の解釈について頭を悩ませていた時期でもあったんですが同月の名古屋リリースイベントにて解消。オタクに限らず、過去に強く残った印象やイメージで何の気なしに人を語ってしまう恐ろしさを感じました。相手は人間だし自分も人間。
 
2月
出演は名古屋の平日モンスターパーティ、アニタコに出演しました。
めちゃ良い時間を貰いまして、こういう言い方するのもどうかと思うんですが普段やらないアンセムどこと自分の好きなとこ、が良い塩梅でできた気がしていて、「いつもおれを見に来てくれるお客さん」と「アニタコに来てるお客さん」のどちらにもアプローチできたかなーと手前味噌ながら良い感じにできたと思っています。あとれんかちゃんが飲まされすぎて時間の感覚バグっちゃって永遠にDJしようとしてたのが面白かった。
出演はこれだけでまったり進行。まだ上司とうまく行ってなかった頃だから精神はギスってた気がする。
 
熱帯夜の初収録がこのタイミング(多分)。最初はこんな大事(?)になると思ってなくて…。今となってはこっち方面で知ってくれる人もいてくれてありがたい限りですね。編纂癖が~とか言う割に性癖熱帯夜関連のことって時系列ゴチャゴチャなんですよね…。
 
TrySailの3rdアルバムのTryAgainが発売されました。このアルバム、というよりかTrySailはアルバムのリード曲が言うなればTrySailというアニメの主題歌になっていて、1stのひかるカケラ、2ndのTAILWIND、3rdのTryAgainと、この3曲は言ってしまうとTrySailの3人をよく知らない人からしたら別にそこまで刺さる曲でもないんですよね。
そういう楽曲的な売り方じゃなくてストーリーとして売るからこそハマる人はどっぷり浸かっちゃう。何かを成し遂げていくさまっていうのは金を払ってでも見たい劇的な非日常なんですよね。万人にハマる良いアルバム、とまでは正直言いませんがTryAgain、Sunset カンフー、散歩道辺りがお気に入りです。ここら辺の話はまた別エントリで。
 
仕事、というか上司との関係が終わってたので大学院進学等々の道を調べ始めたのがこの辺りだった気が。今は大分落ち着いたけど今後の生活の仕方とか色々考えるとずっといるところではないんかなあと思ったりもするな…。
 
3月
Basspotがありました。周年!
 
コラボ回とかロジカとかの出演はなんとか間に合いつつも本筋の方は丁度骨折欠場したタイミングだったので半年ぶりくらいにトリを任されましたのでドカンとやりました(多分客観的に見てもドカンとやれてたのでは)
 
いわゆるこのDJをやるに当たってみたいな話ちょっとさせてください!客観的に見るとダサい気がするんですが個人的には色々考えてやったDJだったので語らせてほしいです。
 
Basspotのトリ自体、第2回以来のことで苦い思い出のある回でもあります。

daniki.hatenablog.com

※ダニーくんのインタビュー記事でその件についてはちょろっと触れてます。

 
「〆る」ということの難しさをずっと考えてきました。実は「ゆらり、くらり。」の第1回もトリのDJをやったんですが個人的に思うところがあって2日連続で会社を休みました。ほかのDJがどうかわからないんですが、トリというものに苦手意識というか、良い思い出がないというか…。
気がかりが残ったまま2月10日のをたまぜっ!に初めて遊びに行きまして。そのときのdioxxxのトリのDJがめちゃくちゃ印象に残ったんですよね。
 
 
元々DJがうまいに重ねて自分の感情を流れに沿った形でしっかり乗せられるスゲー奴、というのがまんま出てた感じがして。誰かの真似をすることがいいこととは言わないですけどおれが今回やりたいことってこれかもしれん(あくまで目指すべき場所ではなく)と思ってからは選曲がスイスイ行った気がします。
 
丁度Le☆S☆Caの件とかWUGのラストライブ、色々なものが重なっててタイミングも完璧だけど本当好きな人ほど触れられないんじゃないかといったところを納得した形で回収していく、が個人的な狙いでした。俗っぽく言うのであれば「本当に好きな人たちに怒られないDJをする」になるとおもいますが。
 
ナナシスも事前登録してやってましたけど続かなかったし(ミリオンと並行してたのもある)、WUGもライブを追いかけてた人からしたらたいした熱量じゃないと思うし(とはいえ岸和田公演に参加させてもらってその感情は確実に乗っていましたが)。ただ、ほんの一部でも自分が楽しかったなあと思わせてもらったコンテンツに対して自分ができることってないかな?って思ったらこのタイミング逃がせんなあ、と思ってオーバーパワーでやらせて頂いた感はあります。
 

 

軸はBehind Moon(Oblongar Remix)→Jewely Wonderland→16歳のアガペー(Droplamp Remix)→Agape→For フルーツバスケット(Vo.月ノ美兎)の1ブロックです。
プレー時は自分も感情だったのでワケも分かりませんでしたが同録を落ち着いて見るとハマったというか、渾身が決まったのかな、と思います。Basspotとしては初めてトリで上げなかった、という話も聞きそういえばそうだったかな、とか。春も近かったし最後にもっかい上げるのもなんか違うなと思ったので「春に愛される人に私はなりたい/花澤香奈」で〆させてもらいました。
 
奇祭聴覚彼女domina編ラスト回。
聴覚彼女というイベントは初めて行った声優オンリーパーティなんですが、その時にこんなにいい曲が!知らないだけでこんなに!という、初めてきゃらすとに遊びに行かせて貰ったときと同じ感覚を別方向から感じさせてくれたパーティです。確か全国ツアーやってて大阪Guildに来た時だったかなあ。
位置情報バグりまくって全国各地から人がいた気がします。僕のインスタのストーリーで残してるあの「ギミー!レボリューション」は本当に思い出で、疲れたときには見返して元気を貰うし、「ギミー!レボリューション」って曲が本来の枠を超えて僕らの何かよくわかんないけどエモい曲、として共有されてるのも刹那的な音楽の楽しみ方でいいな、と思うし「ギミー!レボリューション」ってタイアップの曲なのにそういう懐の広さみたいなのをかんじられて僕はめちゃくちゃエモかったですね。
 
あとはTrySailの全国ツアーの大阪公演に行ったり。
その時に聞いたファーストプロットのエントリについてはこちら↓
 
4月
出演としては落ち着いてた月だけど、結局仕事続けんの?大学院行くの?みたいなことをやってた時期だったし、仕事の大きな引継ぎも始まった頃で何となく気が落ち着かなかったし精神的に厳しかった…。大学の先生にも会いに行きましたね。最終的に大学という環境は欲しかったものの、いっしょに学ぶ人たちってこんなレベルなん?みたいな印象が強すぎて結局辞めちゃったけど…。自分の研究したいこととか、深めたいことは色々あったし今でもやりたいなとは思うし戻りたいとも思うけれどもね。
 
出演としては女子大邦楽ナイトのみ。90kidzのオカダさんと仲良くさせてもらいはじめた頃で(今はもっと仲良くさせて頂いておりますが)、じゃあ出てよ!ってことでオファーしていただきました。歌謡曲メインに好きなとこを存分にやらせてもらいましたが何歳だよ!って声も聞こえてきて苦笑い。ありがとうございました。また声かけてください!!
 
5月
高槻ジャズストで小岩井ことりさんを目撃。元々不思議な空気感の方だなあと思ってたけどやっぱそうなんだな、と思いました。あとやっぱいろいろなメディアで人を見ることは可能な時代ですができる限り生で見るのって大事だな~と。
 
仕事は北陸を飛び回り。これがマジでしんどかった…。いろいろ気を使った月でした。ゴールデンウィークも何しとったかな…Googleカレンダーには何も記載ないけども…。
 
老舗パーティ「アニメソング中毒」にお呼び頂きました。
 
緊張もあって全力120パーセントかませたかっていうと微妙ですが、DJするにあたって自分は最終追い詰められたらどうする?みたいなところにある程度のアンサーが出せた出演だったな~と。日々精進。
 
6月
Basspot vol.8 開催。
 
ゲストの間にぶちこまれどうする~!!!という毎回のことなんですが頭を悩ませる立ち位置。

個人的には狙い通りやったった、というDJでこの回も2019年内では上の方のアクトだと思ってます。話すと長いのでこれに関してはまあいいや、というとこで。 

 
ユリオとイリヤの空、UFOの夏見ようや!UFOの日に近い日程で!ということで企画しましたが終わってから完全に食らってしまい沈没。見終わってから30分くらいは誰も口を開かずTwitterでぽつぽつと感情を整理するのが精一杯でした。ボーイミーツガール、うまくやれてるなら作品にする必要ないし感情の揺れもないんだけどその微妙なうまくやれてる、やれてないの按配をやられちゃうとすごく歯がゆいですね。誰かや何かを犠牲にしないといけない決断を迫られたとき、自分だったらどうするんだろう。。。
 
大学院の入試説明会に出席してめちゃくちゃガッカリしたのもこの月ですね。ある意味社会ってそれなりのレベルを求められてそれを実行してるんだなあと思いました。ただ、研究といった領域にそのスキルが必要かどうかはまた別の話なんですがね…。後は自分がどうするかってとこもあると思うし。
 
7月
「熱帯夜」ってついとるのに夏にやらんのはウソじゃね?ということで第2回性癖熱帯夜の配信。メイドロボの話とかしたね。
 
イイジマCrewとの戦いへBasspot Crewで北海道に行ったり。あっちの方のサーモンぶ厚すぎる上にウマすぎる。バグ。Crewで遠征ってはじめて(?)だったし、なんかこうどうでもいいブラブラ散策が楽しくてやっぱ一緒にこんだけやるんだから楽しいのはそらそうだよなあとか感じてた気がします。
 
この月特筆すべきは萌えの奇祭「クロスアニメ」
 
ローカルで出演させてもらって実質一番手だったんだけど共演者のメンツ的に俺だけガマンして萌え萌えできんのはズルい!!!っつって先走りすぎたやつ。でもそこを皆、というか主にSALAくんだけど引っ張り上げてくれて全体としてはいい形になってくれたかな?と思います。ヨーイドン!するのが早すぎたかもしれん。なんにせよマジで楽しかったな~。
クロスアニメについてはゲストの紙鶴さんもエントリを上げているのでこちらも良かったら目を通していただけたら!
 
 
遊びに行った中で印象的だったのはElectro Swing Japan in Nagoyaで、途中からだったんですけど入場して即、Electro SwingってジャンルにハマるきっかけになったJemmie BerryのPeeping Tomがかかってマジでテンション上がったしそれだけで来て良かった~!となりましたね…水崎うきさんのライブも圧巻。やっぱり生で見に行けるならライブ感を楽しみたいよね、と思いました。Land Jump、バリいい曲なので皆聞いてください。
 
8月
夏の一大イベント、Voice Linkの公募総勢48名の中の2枠のうちの1枠を勝ち取り、東京での出演があった月です。公募DJ発表の時にめちゃくちゃ反響があったことも嬉しかったな…。自分の中でも気合い入れた公募Mixだったのでそれで拾い上げてもらったことはめちゃくちゃ嬉しかったです。Mix自体のfavoriteも過去最高を更新しました…。
 
みんなの「声優楽曲でDJしてみたい!」という気持ちを刺激した公募期間だったと思うし開催前から盛り上がりがすごくて、当日もお客さんと演者両者が一体になってお祭り感が出ていたな~と思います。
 
同じく公募を勝ち抜いたかりをくんの再現Mixと解説note↓
 
主催のCanaryくんのVoice Linkについてのnote↓
来年の1月からAni Stepというイベントを新規で立ち上げるそうなので皆さん遊びに行きましょ!
 
推し活動としては雨宮天さんの第2回リサイタルへ。
ピアノ生演奏パートでのSWEET MEMORIESで完全に頭を抱えてしまいました。声優さんの声ってやっぱり楽器の側面も強いな、という風に感じた覚えがあります。最高だったなあ。自分の好きなことやりますからね!と活き活きとされているのを見るのは本当に良いですね。
 
9月
雨宮天さんリサイタル大阪公演。自作の曲やるとか聞いてない…めちゃよかったなあ。というかこうやって僕らにいろいろな面を開示しようって思ってくれることが嬉しいですね。カバーアルバム、マジで待ってますし要請していきますよ。異邦人また聞きたいです。
 
誕生日に性癖熱帯夜初の公開生録音。サプライズでケーキも出していただいて本当に嬉しかったです…ありがとうございました。アーカイブはこちら↓

 

Basspot vol.9 コンセプト回

twvt.me

コンセプト回、どうしたもんかしら。と思いましたが自分の好みで掘っていたGlitch HopとElectro Swingを中心に回すことが出来て個人的には非常に満足でした。コンセプト回ということもあってゲストはもちろん、レジデントのCrewもテーマに沿って自由にやっていたような気がしていて、今までとは違いつつも良いパーティになったと思います…。

 

FES2019にCrewで出演。

 なんかもう全国からみんな来てるっていうかみんないるって感じでしたね~、というか、自分が各地のDJやお客さんの知り合いがめっちゃ増えたんだなって感じてすごくエモくなりました。今まで積み上げてきた人とのつながりがここにきてドカンと来る感じ。いろんな人のおかげです、ほんとにね。

 

10月
BEMANIオンリー音ゲークラブイベントBeating!!に出演。
音クラは独特の雰囲気があるのでまたちょっと違うベクトルで頭を悩ませるんですが今回は好きにやらせてもらっちゃお!とか思ったら「うまいのに展開がサイコパス」とか言われてしまい遺憾の意!(まあ確かにアレだった気はするけど)
仕事の出張がちょいちょい入って結構立て込んでた時期だな~…。あまり特筆すべきことなし。
 
11月
めちゃ出演忙しかったね…。
アニカンゴヤにお声がけ頂き出演しました。ライトニングトークという短い時間で軽くプレゼンをする、という企画が特徴的なパーティなんですが(もっと取っ付きやすいテーマにすればいいのに)概念の話をさせてもらいました。短い時間内にまとめて伝わるようになるだけ頑張りましたが、後日主催のとむそんさんから「ちょっとアニメの見方変わりました!」って言っていただけて本当にうれしかったです。
 
Basspot Crewとして大きな活動はナードヤードの出演!

 会社から有給取れって言われたので前日入りして酒蔵巡ったり、パーティ当日もめちゃくちゃ楽しいし次の日もまるっとカキ小屋でご飯食べたりとめちゃくちゃ充実した広島遠征でした…なにより皆さんのホスピタリティがあふれていて本当に楽しく過ごすことが出来ました、ありがとうございました!また絶対遊びに行きます!

あと、皆さん同士で話してるときにポロっと出てくる方言がめっちゃ萌へ~~~~!!!!!って感じでした、最高。

 

なまこから誘ってもらって北摂ナイトにも出演。
こちらはいい意味で肩に力入れずにDJできたな、と思います。結構ムチャクチャやった気はするけど…。ああいうホームパーティー感あるのは久々だったから楽しかったな~みんな仲良しだから基本的に愉快だし、最高でしたね…。
 
推し活動としては夏川椎菜さん大阪公演千秋楽。エントリ読んでください。↓
あとは健康診断で採血のときに意識遠のいて痙攣したりとかそんくらいかな…
 
12月
出張続きで主催出演もありーので師走っちゃ師走って感じの忙しさでした。ここまで来ると仕事も最低限のハードルをクリアしてるなら実績出してくれれば、みたいな感じになって来ていたし自分としてもちょっと掴んだのかな、という年の瀬でした。
主催イベントの「Sail Out」については別記事で書いてるのでそちらを見てください。
 
お客さんも演者もTrySailというユニットに対する愛に溢れている本当に良いパーティでした。僕も自分が一番好きな声優さん、声優ユニットをテーマにしたパーティで2019年で一番いいDJできたことが本当に嬉しかったです。次はアルバムもう3枚くらい出てからかな!?
 
年忘れUDONではトークとして出演しました。今年の出演はトークイベントで始まりトークイベントで終了するという2019年喋り散らかしましたね。ただでさえTwiterやかましいのに。
みんなでワイワイガヤガヤやりたかったので「冬の装いの女の子ってなんであんなにかわいいの?」をテーマにしました。新しい気付きもあったり、改めて僕らの活動の原点をお伝え出来てよかったなあと思います。
 
長かった!!!
 
ぶっちゃけもう適当にシメて早く公開したいんですが頑張ります。読んでる人も大変ですよね、すみません。
 
今年も本当に色々な人と新しく知り合って、仲良くさせてもらってたいへん愉快に過ごさせてもらいました。根がメンヘラなので冬の寒い時期とかはそういう頃合の自分が蘇ってきて人生つれ~!みたいになっちゃうんですけど周りの人に恵まれて生きてるな、と感じます。本当に皆様ありがとうございます。
 
2020年はなにしようかな?
いろいろやってみたいことも増えたし挑戦できるといいな~!
駆け足ですが振り返りでした!来年も何卒みなさんよろしくお願いします!
 
 

非公式ファンイベント「Sail Out」について

2019年12月21日土曜日
 
奇しくもTrySail結成宣言から5周年の日にTrySail関連楽曲パーティ"Sail Out"が川崎 月あかり夢てらす様にて開催、全行程を終了しました。まずざっくりとした感想から申し上げますと、僕の見たかった光景や雰囲気がそこにはあったと思います。最高でした。
 
 
今回主催としての立場でしたが、流れとしてはりょーじさんからお話をいただいたのが最初でした。
もともとりょーじさんとはmixcloudのTrySailオンリーMixをきっかけに知り合い、仲良くさせていただいておりました。ライブの打ち上げに行ったり、連番したりチケット抽選の協力をしたり等々…。しかし根源としては「同じ熱量で雨宮天さんが好きな人」というところが大きかったと思います。もちろん雨宮天さんだけに限らず他の麻倉ももさん、夏川椎菜さん、ひいてはTrySailというユニットに対する思い入れやベクトルが似通っていたことが今回の共同主催に繋がったのかなあ、と思います。
 
ミュージックレインオンリーパーティは先陣を切って開催されておりましたが、TrySailというミュージックレイン2世代目にフォーカスしたパーティは(僕の観測する範囲内では)ありませんでした。その初を遂に自分たちが踏み出すのか、という高揚感がやけにあったことを覚えています。
 
開催にあたってだれを呼ぶ?という話になりまして。場所は早い段階から月あかり夢てらすさんで決まっていましたので基本は関東方面、このブッキングに際して自分が関わったのは大阪の乙坂もも、名古屋のもうみんの2名です。どちらも3人のなかでは一番麻倉ももさんが好きで、かつTrySailというユニット全体も見えているなというところで、候補に挙がった瞬間に激押しした覚えがあります。
 
当日の熱感についてはTwitterハッシュタグ #Sail_Out でおいかけて頂くとして。
今回のイベントについてはとにかくTrySailというユニットに対する愛にあふれている現場だったなと感じました。演者もお客さんもTrySailの3人が好き!という空間でオンリーイベント独特のアットホームさ、真剣さがあったなと感じますしそういう人たちが集まってくれたことが単純に嬉しかったです。

 

今パーティにおいて選曲のルールとして下記3つの条件を設けました。
TrySail楽曲
TrySail各メンバーソロ楽曲(キャラクターソング含む)
TrySail各メンバーが携わったアニメのOP、ED、挿入歌
 
圧倒的に①と②(その中でもアーティストソロとしての楽曲)の盛り上がり方がとてつもなかったです。ここに来てるお客さん、全力でTrySailを求めてるな!みたいな。
僕個人として、インターネットを見ているとTrySailのファンは厄介、とかTrySailのファンはTrySailにかかわる現場しか行かない、とか。マイナスなものばかり目に入ってきていたので(そういう傾向があるという大局はあるように思わないでもないです)、もっと斜に構えた人たちが来るのかな、って思ってました。
 
でも、僕らとしてはそういうことは抜きにして「好きな人集まれ!」を旗印に告知と宣伝とをやってきていたので、結果的に僕の懸念していたような状況にはならず、とても良いパーティが出来上がりました。(これはどっちかというとイベントがどうこうより集客の仕方ってカテゴリの話であると思いますが)なんにせよ遊びに来てくれた皆さん、遠方から来てくださった方もいらっしゃいました。本当にありがとうございます、その熱量が彼女たちの活動のエネルギーになっているんだと僕は思います。
 
自分のDJについて。
オンリーパーティなので、パーティ中に通過できていないお約束については回収しなくてはならないと思っていました。

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他の演者の皆さんがめちゃくちゃ良い感じに残してくれていました。麻倉ももさんのパートについては乙坂ともうみんがしっかりやってくれていたので、自分の推しである雨宮天さんとここ最近ドカンとやった夏川さんの文脈をしっかりと回収、そしてTrySailのライブ感を忘れずに、という方向性です。

伝わってほしいことが伝わってる!ってDJ中にも感じましたし、それを共有できたことがめちゃくちゃ嬉しかったです。

 
ここからはDJのスタイルとか運営とかの話。
自分の一番好きな声優さんたちをコンセプトに、おっきく告知もして、愛のある人たちに集まってもらってよかったよ!って言ってもらえて自分でも渾身のやつやった!といえるほどのDJが出来たこと、2019年やり切ったと言えます。
 
個人的な話なんですが、全国のアニソンDJの中で一番雨宮天さんが好きでありたい、という気持ちでやっています。潜在的かそうじゃないにせよ結局それってオタク特有のマウンティング的な感情だと思うんですけど、今回のパーティにおいてはオーガナイズ、DJプレーどちらにとっても必要な感情だったなと感じました。人間のエゴってこういう形で昇華していくんだ、という気づき。
SailOutが終わってから何人かと話したんですが、結局俺がやったことって本来の立場でのDJではなかったな、とは思いました。やってることとしてはTrySailの皆さんが今まで歩んできた道のりを追体験しただけだ、と思っているので。曲も、曲を聞いての感動も何もかも僕らの成果じゃなくてお三方の今までやってきたことが反映されているだけで。でもそれ以上にこうやってファンイベントをやるとか、それでもDJという立場上どう聞いてもらえばいいんだろう?って思ったり考えたりすることがより彼女たちを魅力的に見せたり、「好きだな」って気持ちを再確認してもらうことにつながったのであれば、DJではなかったとして、一人のファンとして、やってよかったなあと思います。
 
次回開催について聞かれていますが本当に未定です。
変な話、鬱屈としたエネルギーがあったからこそ演者・お客さん共にあのパワーでやれたと思うし感情があったと思うので、個人的にはあとアルバムが3枚くらいでないとな~wくらいは思ってます。でも状況はいつどうなるか分からないので気長に待っていてほしい、というかTrySailのお三方をしっかり応援していきましょ!という気持ちです。まずは来年1月の雨宮天さんのソロライブがめちゃくちゃ楽しみです。2020年もガンガンTrySail応援していくぞ~!
 
本当にいろんな皆さんの手助けで成り立ったイベントです。
DJ、VJ、スタッフとして参加していただいた皆様、素敵なフライヤーイラストを上げてくださったこあ様、最高のフライヤーデザインをしていただいた川合機械様、ツイバイを見やすく仕上げてくれたゆずくん、告知協力していただいた「雨宮天"The Clearest SKY"有志企画」の皆様、本当にありがとうございました。
 
皆さん今度はまた現場でお会いしましょうね!
 
Try with us!
 
 

「ログライン」という道のりは続く

「LAWSON presents 夏川椎菜 1st Live Tour 2019 プロットポイント」大阪公演千秋楽に参加しました。

今回の参加の意味合いは「答え合わせ」だったんですが、先に総括してしまうと大分わかりやすい形で答え合わせをさせてくれたな、という感じです。

 

 こういう心持で臨んだのですが、半分正解で半分間違いみたいな。いろいろと話したいことがあるんですが、ここ喋りたい!のポイントがあるのでそこに沿って点で話していってまとめ、としようと思います。過去公演参加した人からしたらいや、わかり切ってるけど…みたいな話多いと思いますが今日一回ポッキリだったので許してください。

 

◆構成の話

最初の方で「ログライン」というアルバムを表現したライブをする(アヤフヤですが要旨はこんな感じだった気がする…)と宣言されており、終わって振り返るとなるほどと納得。セットリストはこんな感じ。

01.グレープフルーツムーン

02.ラブリルブラ

03.Daisy Days

04.フワリ、コロリ、カラン、コロン

05.シマエバイイ

06.キミトグライド

07.イエローフラッグ

08.gravity

09.ナイモノバカリ

10.ステテクレバー

11.パレイド

12.ファーストプロット

EN

13.グルグルオブラート

14.ロジックルーパー

15.ワルモノウィル

16.HIRAETH

17.キタイダイ

18.チアミーチアユー

 

これ、曲名だけ見るとピンと来ないんですが、EN前とEN後で明らかに雰囲気が違うパート分けでした。公演としては「ログライン」の世界観を表現することに徹し、EN後に夏川椎菜さんの思うみんなが楽しめるライブとしての曲構成。感覚的なイメージですが、EN前までがメインイベント、EN後が後夜祭みたいな印象でした。後夜祭という表現については後で詳しく述べますけれども、軽音サークルの卒業ライブみたいな青臭さのようなものを感じた故です。

オタクライブではすでにお約束となってしまっている確実にもたらされるアンコールを上手く利用した構成だなあと感じました。なんでまたこんなのをすぐにパッと頭に浮かんだかというと同じようなことを最近ツイートしてました。

 

 やっぱ「ログライン」というアルバムのメッセージ性の強さは作品としての強度を出していますが逆に言えばピリオド、終点にもなりうるのでそこからの第二幕開始のエンジンとして「Ep01」が投下されたと考えるのが自然かと。

ファミ通のインタビューでもライブは「ログライン」の世界観をメインとし、Ep01の曲はあくまで今ライブにおいては主要パートでないとされています。

 

――このミニアルバムを経て、ライブツアー“プロットポイント”が9月25日から始まります(※このインタビューはツアー開始前に行いました)が、『Ep01』の曲も歌われるのでしょうか?

夏川『Ep01』の曲も歌う予定ではあるのですが、あくまで今回は『ログライン』のライブというか、『ログライン』を経てのライブというイメージが強いので、『ログライン』をたくさん聴いて物語を想像してきてくれたらなと思います。

 “プロットポイント”は『ログライン』制作時に考えていた私の妄想を実現する目的でやっているようなライブになっていて、「ファーストプロット」で語っていることを表現できたらいいなと思っています。ああいう形でライブをするのは最初で最後なんじゃないかなと思うので、ぜひ楽しみにしていただきたいと思います。

また、セットリストに記載はされていませんが、EN前のパートでは幕間劇のようなパートがパレイドのオルゴールverと共に繰り広げられます。少ない持ち曲の中で、テーマは似たようなベクトルだけれども連続するには違和感が。といった問題を解決するためのパートです。

幕間劇で出てくるパンダ(の着ぐるみ)、11曲目のパレイド前と曲中の演出で「パンダ≒夏川椎菜」の比喩表現が為されます。このタイミングだとそう感じていたのですが、後のMC内容とそれ以前の幕間劇の内容から、パンダの着ぐるみが象徴するのは夏川椎菜の中でも「夏川椎菜自身が『大嫌いな』夏川椎菜」だという風に解釈しました。

後半のMC、「自分にしかできないことがあると気づいたこと」「大好きな自分と大嫌いな自分がいるが、大嫌いな自分の存在のおかげで成長できていること」を吐露していました。「ログライン」も「Ep01」も内容としては自己を見つめ直した内容になっていることは、同じくファミ通の「ログライン」に関してのインタビューで言及されています。

 

――(『ステテクレバー』の歌詞を拝見して)……そうですね。斜に構えるような内容というか。

夏川なんだ、この小生意気な娘はみたいな(笑)。

――いやいや。でも、この歌詞には若干ケンカを売っているようなイメージありますよね(笑)。

夏川そうですね、各方面にケンカ売っている(笑)。でも、それもそれで私だから、隠すものじゃないなと思ったんですよ。なんか漏れ出ているわけですし(笑)。隠しても意味がないというか、どちらも嘘じゃないというか。同じ人が書いたとは思えないくらいのものですけど、『ファーストプロット』も私の気持ちだし、『チアミーチアユー』も私の気持ちだし、『ステテクレバー』も私の気持ちですから。

 想像の域を超えないので断言はできませんが、思い通りに為し得ないことに対しての気持ちとの折り合いは、アルバム制作やその反響を通じて格段に進んだのかもしれません。ファーストプロットを歌い終わり、パンダの着ぐるみと手をつなぎながら奥へ捌ける夏川椎菜さん、あまりにも概念が過ぎました。

 

◆それぞれの曲について 箇条書きにて。

グレープフルーツムーン

・立ち合い「一曲目!?」という驚きはあったものの、「ログライン」という世界観、ひいては今までの道筋という意味合いを考えれば一曲目に来るのはまあ当然か…という落ち着き。

・『パパとママが眠ったらこっそり出ておいでよ』

→天才

 

「シマエバイイ」

・一番聞きたかった曲。ステージパフォーマンス的には割と動きなかった。

・追加イントロは神

 

イエローフラッグ

・見たことがないので余程のことは言えないんですがめちゃくちゃ過激じゃない上坂すみれさんみたいだなって思いました

・この曲を軸にライブの仕掛け等考えたとか。旗は良いですね、これはマジ。

 

「gravity」

・アルバム前の曲だとキャラソンっぽくてこれが一番好き。

 

「ステテクレバー」

・イントロバケモン

 

「パレイド」

・人間賛歌じゃなくてどこまでいっても『彼女の』歌であって、それに心を寄せたり寄せなかったりする箱のようなもの

ameblo.jp

 

「ファーストプロット」

・自分だからこそできることがあると気づいた上での『君の歌もいつか歌えますように』

 

「ロジックルーパー」

・「Ep01」で一番好きな曲。僕はなんだかんだで斜に構えてステップ踏んでるような夏川椎菜さんが一番らしくて好きだなと思います。

 

「キタイダイ」

・極大感情。

・本人作詞。MC単体でも巨大感情だったのにインタビュー読み返したら本当に答え合わせでした。

 

――ほかに作詞した2曲よりも、歌詞が若干前向きに感じました。

夏川私が書いたにしては前向きですね。

一同笑

夏川しかも、ちょっと解決の兆しが見えるという。方向性としてめちゃめちゃ明るいのは合わないなと思っていたのですが、まっすぐ伝えるように歌うから、不満だけじゃ伝わりきらないなと感じたんです。だから、希望が見えるというか、これを聴いた人といっしょに歩んでいけるような曲にしたかったので、少し前向きさを出しました。

いや、マジでこんなん成り上がりミュージシャンみたいな青春エモロックみたいなんでぶん殴られて感情にならんとかサイボーグか?ってなるけど…。ライブハウスで聞きたい、も間違ってないけど体育館のチャチな音響システムで音割れしちゃいそうな所で聞きたいよ。俺は泣くよ。後夜祭と称したのもこれ。

 

「チアミーチアユー」

・ライブ化け。参戦前は一番聞いてなかったと思う。すげえ文脈が乗ってしまった。

 

――経験が活きるのが早い! (『チアミーチアユー』の歌詞を拝見して)これは、『ファーストプロット』と雰囲気がだいぶ違っていますね。

夏川応援ソングらしいメロディーとアレンジで、タイトル通りの応援歌にはなっているんですけど、単純な応援歌というよりは、「私のことも応援してね」、「私も応援できるようになりました」という想いを込めていますね。ダブルミーニングを含めたところもいっぱいあります。ちょうど、TrySailのツアーのリハーサル真っただ中あたりに曲ができあがってきたので、自分でも「大丈夫かな」と思いつつも、「これ、作詞を自分でやるのアリですか?」って聞いちゃって(笑)。

 

「プロットポイント」というライブ、 今までの夏川椎菜さんの軌跡をなぞるのと同時にこれからに向けての馬力を見せつけられました。また、MCでの感情の吐露も、僕らがやっぱり薄々感じていた様々なものを等身大でかつ、粗々とした原初として叫びに乗せてくれたような、そんな感じがします。

 

WENもありましたが、伝えたいものは伝え、歌いたいものはすべて歌ったとして感謝の言葉を述べるに留めて捌けていきました。感情の奔流をすべて予定していたパフォーマンスに乗せ切ったとすれば、それは表現者として本当に幸せなことであると思います。天晴すぎるライブだったし泥臭いとこを我々に見せてくれてありがとうございました。

 

ぼくのこの「ログライン」についてのはじまり、TrySail Live Tour 2019 "The TrySail Odyssey"大阪公演初日だったので。僕のログラインも大阪に始まり大阪に終わったといえます。

 

本当にありがとうございました。そしてお疲れさまでした!

 

引用インタビュー記事等

www.famitsu.com

www.famitsu.com

 

雑記①

陰キャですが愛に溢れてしまったので、愛の話をさせていただきたいと思います。
 
ちなみに愛の話をしようとしたときに「あいにく」という言葉がスコンと頭にぶつかってきて「愛」「憎」じゃん!とひとりで盛り上がってましたが語源としては「あやにく」であり、口語にすると「ああ憎らしい」くらいの意味だそうです。ただ、憎らしいって感情もこれまたフクザツで(ニュアンスと風合いの問題ですが)「憎い」よりも「憎らしい」の方がより人間っぽい感情だなと思うんですよね、全力でマイナスじゃないというか。そういう意味では「可愛さ余って憎さ百倍」という言葉があるように「愛らしいこと」と「憎らしい」ことはセットなんですよね。生憎。
 
言葉遊びの導入はこれくらいにしておいて、愛の話をします。こういうのやりたかっただけです。
 
陰キャ非モテオタクですがこう見えてワタクシ、愛というものについてちょっとしたこだわりがあります。それは単なるないものねだりなのかなんなのか、分からないんですが。「好き」よりも「愛する」ことの方が好きなんです。このセンテンスすごい手のひら返しですね。オタクなので手首は360度稼動しがち。
 
先日、声優の沼倉愛美さんがご結婚され、TwitterのTLもお祝いムード。ここ最近うちのTLでは珍しい光景じゃありません。僕個人として「結婚」というプロセスが分かりやすい人間社会における幸せのパッケージ化であるという穿った見方があったとしてもそれは素晴らしいことだと思うし、揶揄する気は全くありません。幸福は人それぞれというスタンスはありますが、「結婚」という決断まで踏み込める関係性というのは人生でなかなか無いことだし、それを祝福することは自然なことだと思います。
その時は別に特に引っかからなかったんです。有名な方だし最初はおおっというインパクトはあってもそれだけ。ここ最近声優さんの結婚報告続くな、という程度の出来事でしたしそのまま埋没していく出来事だったはずなんです。
 
鷲崎健藤田茜のグレパラジオ第33回オープニングトークにて、この件について取り上げられていたんですがその中で鷲崎さんが「皆好きだと思うし何割かは『え~!』ってなってると思う。(中略)悲しいなあ、悔しいなあ、も含めてそれはおめでとうの感情だと僕はいつも思ってるので。大人になっておめでとうって思わなくていいよって。自棄酒飲みながら『かあ~!ぬーさぁーん!』って言うのもおめでとうの形のひとつなので」と仰られていたんです。これめっちゃいい話だなって思って軽くTwitterではふれたんですけど。めっちゃいい話なんですよ。
今回ですが声優の結婚に対して祝福するか、罵詈雑言を吐くかもしくは悲しむかといったファンのあるべき姿について話をしたいわけではなく、人に対しての「好き」は何時の間に「愛」になっているのかという話をしたいんです。ここをちょっと忘れないでくださいね、よろしくお願いしますよ。
 
「好き」の話をちょっとだけさせてください。
「好き」という言葉はめちゃくちゃ意味も多く、含まれるニュアンスも絶妙です。数々の人類がこの言葉によって一喜一憂し、時には破滅し、時には涙を飲んだ事でしょう。
人にプラスの感情を寄せる言葉というのは本当に多彩な意味合いを背負わされがちです。でもここで「愛する」はその限りではありません。なぜかというと「愛」の形は人それぞれであっても、それは「愛する」という言葉には背負わされないからです。これはちょっと感覚的な話なので分かってもらえない人もいると思いますが「好き」という言葉には「好き」という言葉の歴史により拡張された意味合いを全て含んでいます。しかし「愛する」は「愛」という言葉による一定性があるんです。言葉に対してのニュアンスではありません、その言葉が使われるシチュエーションや背景・人間関係を基に人の「愛すること」という動名詞を修飾しているんですね。
 
人間の感情は本当に複雑怪奇、導線は訳が分からない、分かっているようでまったく分かってないなんてケースは砂糖を吐くような、もしくは青臭くて食えるようなもんじゃない恋バナ聞けばいくらでも出てきます。人間を人間たらしめるのは「理性」ですが「感情」は人間特有のものではないのにも関わらず、人間らしさを担保する大きな要素です。
 
僕には尊敬する後輩がいまして。彼女の面白いところは「女性の言動や行動が感情にされやすいことを自覚した上で理屈をこねる」ところです。女性観については別のトピックなので内容はトヤカク言わないで欲しいですが、ここで言いたいことは「感情」という感覚は突然天から降ってくるものではなく間違いなく張り巡らされた自分の中のどこかからはじき出されたロジックであるということです。
 
ちょっと考えれば当たり前じゃない?ってくらい当然のように聞こえますけどこれ当たり前すぎて別次元に富んじゃってるんですよね。感情はあくまで「感情」という別次元からもたらされる不確定な要素のように。
とはいえ、全ての感情はロジックで説明するには限界があります。何故なら感情はグラデーションであり、その明度・彩度に対応した言葉が全て揃っていないからです。なので我々は新しい感情はもともとある言葉にカテゴライズするなり新しい言葉を作り出すしかありません。感情の海の全容を把握することには限界が在ります。また、それを知ること自体が正しいかというとそれはまた別の話で、大抵の人間にとっては世の中絶対に「知らないほうが有利」なんです。知っているということは弱点を増やすということでもあるので。
 
本筋に戻りましょう。「好き」や「愛する」は人間のフクザツな、しかし絶対に筋が通っている感情によって引き起こされます。そしてその道筋は絶対一本道じゃない。先に挙げた鷲崎さんのトークなんかそうですが、相反する行動や言動もそれは愛であったりするんです。愛に限らないんですが僕は「許容する」ことが関係性の進展に大きく関与する要素だと思っています。許してあげる、肯定してあげる、そしてそんな自分をちょっと良いね、と思えることが単なる好き嫌いを越えた感情になっていくと思うんですね。元々僕が好きなジャンルである異種族と人間の歩み寄り、これなんかまんまそういうことなので。愛なんですよ。これは「好き」なだけじゃ、なかなかできないことだと思います。

 

 

ゆたかな感情にもっと耳を傾けるなり、寄り添ってあげることは本当に大事で。ジャンルは多少違えどそういうアンテナを如何に張っていくか、受信できるかということが人間として生きるうえでより重要だと思うし、そういう人たちと仲良くなって楽しくやって生きたいなあと思います。

「愛だな~」とボヤくことが増えたんですが、これ実際言葉としての重みは軽くなっちゃってて微妙だな、とも思うんですが逆に言えば自分が見えてる範囲とか、感じてるものの解像度がちょっと良くなったのかなあとも感じていて。そういう意味では言葉を新しく覚えて形作ってあげること、他の言葉でたとえること、当てはめてあげることでより自分の感情や想いや、愛情について考えたり理解出来る人が増えてみんな今よりもっと良い人類であることができたらいいなと思います。以上。

2019年上半期 性癖図書館 #Roanとうふの性癖熱帯夜

みなさんこんにちは。

お盆休み満喫してますか?お盆何それ!って方もいらっしゃると思いますのでここら辺のご挨拶は手短に。

 

2018年10月に概念として誕生した「Roanとうふの性癖熱帯夜」、皆様のおかげで来る9月13日、私の誕生日に公開録音イベントを行う運びとなりました。これも皆様のご愛顧のおかげです、ありがとうございます。

性癖熱帯夜ってなんやねん、という方もいらっしゃると思いますので、簡単な概要を会い方のRoanさんがnoteにまとめてくれているので下記をご参照ください。え、それ読むのもめんどくさい?

note.mu

 

これ!といった定義もないんですがシンプルで抽象的に言うと

 

「様々なグッとくるものを要素と文脈に分解するエンターテイメントコンテンツ」です。

 

これも僕の主観なのでRoanさんが性癖熱帯夜をどう解釈しているかはブレがあると思うんですがおおよそのベクトルとしてはこちらで間違っていないかと思います。実際にやってる僕らがここの定義フワッとしてるのはどうなんだというご指摘もあるかと思いますが、この部分をカッチリ決めちゃうとそれはそれで余白がなくて難しいな、とも感じているので許してください。オタクは一貫性がありません。

 

長々と書きましたが、今記事の目的は今まで蓄積した「性癖」のアーカイブです。ひとまずLINEでひたすらいいと思ったものを共有する、という取り組みを2018年の5月から(意識的にノートに記録をやり始めたのは2019年の5月末から)行っています。

こちらも結局のところ、SNSサービスとしての不安定さにより消し飛んでしまうおそれを考慮すると、四半期か半期で編纂する必要があるという話をしていました。が、なかなか手を付けられずいたところこのお盆休みにやらないと流れてしまう!という危機感で着手したという流れです。

どのようにまとめるべきか、といった難しさも感じているのですが一旦やってみて、それから考えたいと思います。

【この共有直後のやり取りがメチャクチャ面白いんですがどこまで載せていいのかわからないしちょっと数が膨大すぎるので今回は若干省略します…】

 

それでは長々と失礼しました。「続きから」2018年4月からの集大成をどうぞ。

 

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じゃあ、もう男の子やめちゃいましょうよ♪ ―ふたなり後輩のメス奴隷調教― レビュー

皆様こんばんは。

そもそもこの記事を書こうかどうかも悩んだんですが、酷く感動した作品であるので是非見て、聞いていただきたいと思いながらぽつぽつと書き始めております。

ただし今記事は人を選ぶことと、いわゆるR-18作品について取り上げる、というかレビューに近いものですので気になる方は続きを読む、で開いて読んでいただくようお願いいたします。取り上げる作品はタイトル通り、今までの記事タイトルを考えると並べただけで大分ゴツい感じで笑っちゃうんですが、とりあえずこの記事のためだけにブログを分けるのも面倒ですしどうせ続かないので、ということでまとめてしまいます。

 

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